サウスカロライナに深く染みつく奴隷制度:黒人教会が建つ通りには人種差別主義の議員の名前が

2015/6/26(Fri)
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今週、故クレメンタ・ピンクニー師の告別式がサウスカロライナ州議事堂で執り行われた際に、遺体を収めた棺は、州議事堂にいまだに掲げられている南部連合旗の前を通らなければなりませんでした。彼を殺害したディラン・ルーフがシンボルとして崇めていた、南北戦争時の南部連合の旗です。エマニュエル・アフリカン・メソジスト 監督教会はチャールストン市のカフーン通りに建っています。この通りの名称は、奴隷制度の擁護者として名高い故ジョン・C・カルフーンに由来しています。彼はサウスカロライナ朱上院議員で副大統領をつとめ、奴隷制度を「必要悪」ではなく、むしろ「積極的な善」であると唱えた人物です。「奴隷制度は、サウスカロライナ州の歴史に深く染み込んでいます」と、公民権運動活動家でサウスカロライナ州コロンビアを拠点にしているコミュニティ・オーガナイザーのケビン・アレグザンダー・グレイは語ります。グレイは、州議会議事堂から南部連合旗を撤去せよとの要求は、必要な変革の第一歩にすぎないと指摘し、「旗だけについて話をすることはできません。私たちがどこに向かって進んでいくかが大事なのです」

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