「走る黒人は取り締まれ」:ボルチモア警察勾留中の黒人男性死亡、抗議デモが拡大

2015/4/23(Thu)
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ボルチモアでのフレディ・グレイ死亡事件に対するデモが5日目に入りました。27歳のアフリカ系アメリカ人男性のグレイは、ボルチモア警察に逮捕された1週間後の4月19日、脊髄損傷が原因で亡くなりました。遺族と弁護士によれば、グレイは喉頭を潰され、脊髄が「首の所で8割切断されていた」と言います。予備的検視報告書では、グレイの死因は脊髄損傷とされていました。目撃者が撮影したビデオには、苦しみに叫んでいるらしきグレイを、警察が引きずりながら輸送車に連れていく様子が映されていました。別の目撃者は、警察はグレイをプレッツェルのように折り曲げた、と証言しています。警察労働組合は、抗議に集まった人々をリンチに走りそうな集団と呼びましたが、元ブラックパンサーのエディ・コンウェイは、リンチされたのはグレイの方だと主張します。「リンチに集まった集団は確かにいました。死体も残っている。裁判も、陪審も、判決もなしに人が死んだ。死刑が行われたのです。これこそリンチというものです」とコンウェイは言います。「彼ら(警察)は、悪かったのは被害者の方だと主張しています。彼らは、リンチされた人々の方が抗議するのを悪と呼ぶのです」

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