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カナダの農民 巨大企業に挑む
遺伝子組み換え種子を世界中に売り込む巨大バイオ企業モンサント。司法を使って農民を脅すのが得意技です。この巨大な敵に立ち向かい果敢に戦ったカナダの農民パーシー・シュマイザーのインタビュー。企業が世界の食糧供給を支配する悪夢の未来とは?
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ナオミ・クライン 火事場泥棒の資本主義
グローバリゼーションの時代の資本主義の特質を鋭くあばいた『ショックドクトリン』が発表されたのは2007年の秋です。もう6年以上が経ちますが、この間に世界各地で起きた出来事は恐ろしいまでに「ショックドクトリン」の説明にぴったりはまっています。2008年のリーマンショックと世界金融危機、生命や自然環境を大きな危険にさらす非従来型の石油・天然ガスの採掘、オリンピックのお祭り騒ぎの陰で進展する警察の軍事化と国民の監視。ブッシュからオバマにひきつがれる火事場泥棒資本主義の実態を クラインが語ります。
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モード・バーロウ 水が危ない!
人間は水なしでは2~3日しか生きられません。その大事な水を軽んじてきた結果、いま人類は歴史上で最大の危機に直面しています。水の汚染と管理の失敗 が、気候変動の影響をさらに甚大なものにしています。そこに企業が参入してきました。石油のように水のカルテルをつくり、水資源を私有化して貧しい人々に 課金するのです。グローバルな「水ビジネス」はいまや市場規模4000億ドルの一大産業で、近い将来には経済成長率の2~3倍の速さで伸びると見込まれて おり、多くの投資家が目をつけています。そのことが、グローバルな「水の危機」をいっそう悪化させています。
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パシフィカ・ラジオ
米国で最も長い歴史を持つ非営利の独立放送局パシフィカ・ラジオが60周年を迎えた時、米国の大手メディアは危機的な状況に陥っていました。ジャーナリストが大量に解雇され、100年以上の歴史を持つ老舗の新聞社も閉鎖が相次ぎます。視聴者や広告主の商業メディア離れが進む中で、新しいメディアのビジネスモデルが模索され、非営利ジャーナリズムに注目が集まっています。米国で初めて誕生した視聴者が支える放送局の歴史を振り返ってみましょう。EPBでも読めます。
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フリーダム・ライダーズ
1960年代の公民権運動に大きな力を与えたのは学生たちを中心とする若い世代のパワーでした。特にガンジーの流れを汲む非暴力不服従運動の訓練を受けた白人と黒人の若者たちが、人種隔離を禁止する連邦最高裁の判決にもかかわらず差別を続けるディープサウスにバスで乗り込み、州の人種差別法を公然と破ってみせる運動を展開しました。正義感に燃えた若者たちの向こうみずな運動が時のケネディ政権を動かし、民主主義の進展に画期的な一歩を刻むことになりました。EPBでも読めます。
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マンフレッド・マックスニーフ: 裸足の経済学
金融バブル、環境破壊、生産と雇用の劣化──1%による無限の利益の追求が、世界中の経済と社会を危機に陥れています。これまで標準とされていた欧米の経済学では解決できないところに来ているのかもしれません。根本から異なる経済学が求められているのかもしれません。富の増大に代えて人間の暮らしの質を価値の基準とした「裸足の経済学」を唱える、チリの経済学者マンフレッド・マックスニーフに聞きます。EPBでも読めます。
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ゲイ人権運動の先駆者クリーブ・ジョーンズ
2013年6月26日、米国のゲイ人権運動の歴史に残る画期的な事件がありました。連邦最高裁が同性婚にも異性婚と平等の権利を保障する判決を下したのです。「結婚は男女間に限る」と定めたz「結婚防衛法」を違憲と判断し、異性婚者だけに認められていた所得税や相続税などの優遇措置が同性婚者にも適用されることになりました。 ここに至るまでの長い道のりを、ゲイ権利運動の先駆者クリーブ・ジョーンズ氏への2009年のインタビューを通して振り返ってみましょう。
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作られるうつ病
米国では1400万人が重度のうつ病に苦しみ、3000万人が抗うつ剤を服用しています。つまりアメリカ人の1割が抗うつ剤を飲んでいる!風土病になっているのでなければ、抗うつ剤が国民的な嗜好品になっているということですよね。この傾向に拍車がかかったのは20年前の向精神薬プロザックの発売が
きっかけです。医薬品の販売数量と、うつ病の診断数の増加には顕著な相関関係があります。これはいったい何を意味するのか? 心の状態を薬物療法 だけで解決してしまうということに問題はないのか?
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ロボット兵士と戦争
ハイテク戦争が続いています。米国による無人兵器の使用は、イラク開戦以来急速に増加し、2013年現在、7千機あまりの無人機がアフガニスタンやパキスタン、ソマリアで偵察や爆撃に使われているといわれます。ロボット兵器は戦争のあり方をどう変えていくのでしょう?こども兵や傭兵企業についての著作に続き、注目の書『ロボット兵士の戦争』を執筆したた国際政治学者のP・W・シンガーがロボット革命と21世紀の戦争について語ります。
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