DVD 2008年第1巻(通巻7) 中南米の潮流

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2008年度のDVDは、テーマ別で編集しています。第1巻は、力強い民主化のうねりが世界に希望を与えている中南米の動きです

1.タリク・アリが語るチャベスと希望の枢軸 / 2.テロ組織に資金提供するチキータ社 / 3.チャベス政権による民放テレビ局閉鎖の是非 / 4.ボリビア大統領エボ・モラレスに聞く / 5.チリ出身の作家イサベル・アジェンデ

 ☆ 2008年第1巻の小冊子は、「チリ出身の作家イサベル・アジェンデ」。今年度は、字幕でなく抄訳を、対訳形式でお届けします。

 

2008年度のDVDは、テーマ別で編集しています。第1巻は、力強い民主化のうねりが世界に希望を与えている中南米の動きです

1.タリク・アリが語るチャベスと希望の枢軸 / 2.テロ組織に資金提供するチキータ社 / 3.チャベス政権による民放テレビ局閉鎖の是非 / 4.ボリビア大統領エボ・モラレスに聞く / 5.チリ出身の作家イサベル・アジェンデ

 ☆ 2008年第1巻の小冊子は、「チリ出身の作家イサベル・アジェンデ」。今年度は、字幕でなく抄訳を、対訳形式でお届けします。

   
 

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  1998年の初当選以来、中南米の台風の目となってきたチャベス大統領は、従来の対米従属ではない新しい世界観を打ち出し、キューバやボリビアを巻き込んで希望の枢軸を形成していると、タリク・アリは述べます。「イラクの状況は、あまりにも絶望的です。いま必要なのは、世界は変えられるという希望を与える本だと思いました。アラブ世界の絶えまない流血は心を暗くしますが、中南米に目をやれば、かつては米国の支援する独裁者が民衆の運動を力で抑えていたのに、いまやチャベスやモラレスが民主的に選出され、選挙で公約したとおりの政策を実行しています。新自由主義の深い眠りから、この世界をゆり起こすのは可能なのです」。  2002年4月のクーデター未遂事件では、ベネズエラの民衆や軍の下士官や兵士たちが立ち上がって、自力で大統領を復権させました。大衆の絶大な人気は、公約どおりの政策を実行するからだとアリは言います。政治家が約束を守ることを誰も期待していない多くの国には、とても新鮮で希望を与える存在です。(2006年10月17日放送)

タリク・アリ (Tariq Ali) 英領インド(現パキスタン)に生まれ、イギリスで教育を受けた作家、歴史家で、評論家。『ニュー・レフト・レビュー』の編集者の1人。著書多数。


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チキータ社の前身ユナイテッド・フルーツ・カンパニーは1871年に創業し、フルーツ生産貿易の米国最大手として君臨してきました。しかし、その生産拠点である中南米での企業活動はあまり褒められたものではないようです。同社社の中南米社会への影響力は想像を超えるもので、1954年にユナイテッド・フルーツ社所有の未使用地を接収しようとしたグアテマラ政府に対して、CIAが後ろ盾になったクーデターが勃発し、その後の40年以上も続く軍事独裁と内戦のきっかけとなりました。 フルーツ生産貿易企業と武装組織の「暗い」つながりに光を当てます。 (2007年3月23日放送)

ジェームズ・トンプソン(James Thompson) チキータ社の副社長。 アダム・アイザックソン(Adam Isaacson) ワシントンのNGO 国際政策センターにてコロンビア・プログラムのディレクター イグナシオ・ゴメス(Ignacio Gomez)著名なコロンビア人ジャーナリスト。コロンビアのニュース番組「ノティシアス・ウノ」の調査ディレクター。首都ボゴタからの中継。


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ベネスエラでは2002年、軍部によるクーデターが起こり、チャベス大統領が48時間監禁され、生死が危ぶまれたことがありました。民放局RCTV(ラジオ・カラカス・テレビ)はクーデターの片棒を担いでいました。大統領を支持する圧倒的な民衆の力で政権を奪還したチャベスは、RCTVを罰することもなく、5年が経ちました。しかし2007年5月になって、民放局RCTV放送免許を更新しない方針を政府が決定し決定し、この措置をめぐって世論が紛糾し、賛成・反対両派による数千人規模のデモが4日間にわたって続きました。チャベス政府によるRCTV「閉鎖」の是非をめぐって、徹底的に討論します。 (2007年5月31日放送)

アンドレス・イザーラ(Andres Izarra) 2002年にベネズエラでクーデターがあった時、クーデターを支持した民放テレビ局RCTVのニュース・ディレクターだったが、報道に抗議して辞任。その後、チャベス政権で通信大臣を一時務め、現在は、ベネズエラ、アルゼンチン、ボリビア、キューバの多国籍衛星放送局TeleSURの社長。 フランシスコ・ロドリゲス(Francisco Rodriguez)米国コネチカット州のウェスリアン大学にて、経済学・中南米学の准教授。2000年から2004年まで、ベネズエラ下院の経済担当官を務めた。


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ボリビア発の先住民族出身の大統領エボ・モラレスが国連総会で演説した折に、国連演説の内容、イランとの関係、民主主義のあり方などについて話を聞きました。国連演説のポイントは2つ。1つは、気候変動ハイレベル会合での演説で、大統領は、環境破壊の原因は先進国の略奪型資本主義だと批判しました。  もう1つは、ボリビアで進められている、憲法改正に関して。モラレス政権は、植民地時代の歴史から脱却し、すべての住民の権利が認められる新憲法を制定するため、2005年に憲法制定議会を設置しました。しかし石油や天然ガスなどの資源の富を占有してきた東部4県を中心に、富の再分配に反対する勢力はいまだ強く、新憲法の審議は激しい妨害を受けてきました。  (2007年9月26日放送)

エボ・モラレス大統領(President Evo Morales) ボリビア初の先住民族出身の大統領。2005年に大統領に当選。石油や天然ガスの国有化などを進め、60年間続いたボリビアの財政赤字を黒字転換し、10億ドル未満だった外貨準備金を50億ドルまで引き上げるなど、経済的成果も上げた。コカインに加工する前のコカの葉は無害で、先住民族の文化では重要な嗜好品なのに、コカ栽培を犯罪扱いしようとする米国などの動きに反発。2006年の初めての国連演説で、そのことをアピールして話題を呼んだ。貧困層の生活向上につとめ、人口の92%をしめる先住民族の地位向上をめざした政策に、数多く取り組んでいる。


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チリ出身のベストセラー作家イサベル・アジェンデは、個人的なエピソードと架空の事柄を織り交ぜる巧みで人を魅了する物語づくりで国際的に知られています。彼女の小説は十数作を超え、これまでの売り上げは全世界で合計5100万部にも上っています。1982年の小説デビュー作『精霊たちの家』は、激動の政治状況を生きた4世代にわたるチリのある一族を描いたもので、アジェンデ自身の家族をモチーフにしていました。最新作は、家族の思い出をつづったThe Sum of Our Days(『私たちの日々すべて』)です。アジェンデ氏をスタジオに招き、自らの著作、家族、チリのミチェル・バチュレ大統領、拷問、米国の移民の処遇などについてインタビューしました。(2008年4月7日放送)

イサベル・アジェンデ(Isabel Allende)チリ出身のベストセラー作家。デビュー作は『精霊たちの家』。他に『エバ・ルーナ』 『パウラ 水泡なすもろき命』等がある。


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