【20/12/08/1】フィラデルフィア警察の警官の大群に攻撃された黒人の母親が痛ましい経験を公表しています。リッキア・ヤングは、その日に起こった警察によるウォルター・ウォレス・ジュニア殺害に対する抗議がフィラデルフィア市を飲み込んだ10月27日、2歳の息子と10代の甥を乗せたSUV車を運転していました。その車を複数の警察官が取り囲み、窓を割り、彼女に暴力をふるったうえで逮捕、彼女の息子を連れ去りました。警官がヤングの車に群がる映像が衝撃的だったこと、全米最大の警察労組「警察友愛会」(National Fraternal Order of Police)が彼女の2歳の息子の写真を「フィラデルフィアでの激しい暴動中に迷子になって、完全に無法地帯となった地域を裸足でさまよっていた」という事実と異なる主張とともにソーシャルメディアに投稿したことをうけて、ヤングの逮捕の話は急速に拡散されました。警察に襲われてから1ヵ月以上が経ちましたが、リッキア・ヤングは事件に関わった警察官たちの解雇を求めています。「警察は、あの夜に彼らが行った行為の理由について何の説明もしていません。彼らは代わりに警察によるリッキアの捜査という形で応えたのです」と、リッキア・ヤングの弁護士ケビン・ミンセイは言います。
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