【20/12/02/1】ジョー・バイデン次期大統領は今週、経済顧問主要メンバーを発表し、次期政権がめざす経済回復政策の基調を打ち出しました。行政管理予算局長には、民主党系シンクタンク、アメリカ進歩センター(Center for American Progress)のニーラ・タンデン所長が、指名されました。[上院で承認されれば]、タンデンは、非白人系の女性として、また、南アジアの女性として初めて、この地位に就くことになります。一方、同シンクタンクが資金提供企業と深い関係にあること、タンデンが民主党の進歩派を攻撃し、傷つけてきた経験があり、外交的立場が攻撃的であることから、タンデンの起用に反対する声もあります。バーニー・サンダースの2020大統領選挙運動で全米報道担当だったブリアナ・ジョイ・グレイは、バイデンの新政権チームが「個人のアイデンティティを重視して選ばれていることが強調されている」が、いろいろな社会・エスニック層から選ぶだけでは不十分だといいます。「選ばれた人のなかには重大な問題点を抱えている人もいて、大半の米国人、とりわけバーニー・サンダースに共感を寄せる人々の考え方を代表するような進歩派の人物は、だれひとりとして、いません」。Image Credit: Mike Segar/Reuters
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