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2020年9月23日(水)

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  • ルース・べイダー・ギンズバーグ判事が亡くなったことによって空席となっている最高裁判所判事の後任について、トランプ大統領はある女性を検討しています。米国控訴裁判所のエイミー・コニー・バレット判事です。バレットは、熱烈なカトリック教徒で、中絶、銃を持つ権利、移民やLGBTQなどの権利に対して、保守的な立場を取っています。また、バレットが関与している保守的なカトリック団体の「民衆の称賛」(Praise of People)は、会員が組織に対し、死ぬまで忠誠を尽くすと宣誓している団体です。そんなバレットに、偏らない自主的な裁定が下せるのか、という疑問の声も上がっています。「こういった団体に関与することが、裁判官に求められる公平で公正であるべきという資質に影響を与えるのではないか、と深刻に懸念する人もいるのです」と、米国のカトリック系週刊紙「ナショナル・カトリック・リポーター」(National Catholic Reporter)のハイディ・シュランプ編集長は言います。

  • トランプ大統領は、最高裁判所のルース・べイダー・ギンズバーグ判事の後任候補を発表する構えをみせていますが、「民衆の称賛」(People of Praise)という、秘密の多いカトリック団体の、元会員に話を聞きます。この団体は、ジェンダーの役割分担に厳格であり、会員が終生、組織に忠誠を尽くすと宣誓していることで知られ、最高裁判事への最有力候補のエイミー・コニー・バレット判事もその会員です。「この団体をコミュニティと呼ぶ人が多いのですが、私はカルト団体だと説明しています」。こう語るのは、同団体の元会員、コーラル・アニカ・セイルです。1979年から1984年まで、「民衆の称賛」に入会していましたが、現在、同組織に対する批判の声を上げています。

  • 移民局は、収監女性に対して本人の同意を得ずに不妊手術を行ったとして告発されたジョージア州の婦人科医に収監女性を診察させることを中止しました。昨日につづき、強制不妊という気の重くなるような合衆国の歴史について考えます。ゲストは、映画製作者で歴史家のバージニア・エスピーノ。2016年のドキュメンタリー映画、「ノ・マス・べべス」(No Más Bebés、スペイン語で「もう赤ちゃんは望めない」)をプロデュースしました。映画では、内部告発した医師の語りを通して、多くの女性が、卵管を縛ってふさぐという不妊手術を行われた様子が描かれています。手術を受けさせられた女性のほとんどが、ラテン系米国人で、場所は、「ロサンゼルス郡+南カリフォルニア大学医療センター」(the Los Angeles County+USC Medical Center)、46年ほど前の出来事です。「女性たちは、自分たちが受ける手術の専門用語をまるで理解していませんでした。中には、英語がわからない人もいました」と、バージニア・エスピーノは言います。「自分の身になにが起きているのかさえ、わかっていませんでした。今回のジョージア州の医師の事件は、間違いなくロサンゼルスであの時に起きたことと重なりあうように、思います。被害者のみなさんは、自分たちが受けようとする処置をまったく理解していなかったのです」。

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