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2020年9月21日(月)

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  • オンラインマガジン「スレート」(Slate)司法上級通信員として最高裁を報道するシニアエディター、ダリア・リスウィックを招き、ルース・ベイダー・ギンズバーグの生涯と遺産、米連邦最高裁の今後について幅広くみていきます。ギンズバーグは9月18日、最高裁判事を27年間務めた後、87歳で亡くなりました。最高裁で最も有名なリベラル派の判事でした。11月の大統領選挙の僅か46日前の彼女の死は、後任人事をめぐる政治論争を引き起こしました。トランプ大統領と共和党上院議員の多くは、早ければ今週の金曜か土曜までに右派の判事を指名、承認すると明言しています。共和党が多数を占める上院院内総務だったミッチ・マコーネルは2016年、大統領選挙の269日前に死亡した最高裁判事アントニン・スカリアの後任としてオバマ大統領が指名したメリック・ガーランドの承認公聴会の開催を拒否しました。リスウィックは、「偽善と呼ぶにもはばかれる行いです。最高裁は、世論とも、この国の意思とも根本的にずれています」と言います。

  • ルース・ベイダー・ギンズバーグ連邦最高裁判事は晩年、そのイニシャルRBGだけで国際的に通用するようになっていました。ギンズバーグの法律家としてのキャリア、個人史、予期せぬ名声を描いた2018年のドキュメンタリー映画『RBG 最強の85才』は大ヒットとなりました。アカデミー賞ノミネート作品『RBG』の共同監督ジュリー・コーエンに、ギンズバーグの若い時代、女性の平等な権利のための闘いについて聞きます。ギンズバーグの闘いには、彼女を見下す態度をとる男性判事だけで構成された最高裁での弁論も含まれます。「彼女が見下しに屈することなど、決してありませんでした。徹底的に戦略的な人物でした」とコーエンは話します。

  • 米国最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグは、1970年代にアメリカ自由人権協会(ACLU)の「女性の権利プロジェクト」(Women’s Rights Project)を共同創設し、最高裁で6件のジェンダー差別裁判の弁論を行ったことで著名になりました。その1つが妻を出産で亡くした夫が原告となった「ワインバーガー対ウイーゼンフェルド」裁判です。焦点は、妻を亡くした夫に対する社会保障年金の受給権の有無でした。原告のスティーブン・ウイーゼンフェルドと話します。ウイーゼンフェルドは、遺族の受給権が認められるのは女性だけであるとして、男性であるために資格なしと告げられました。ギンズバーグは最高裁で、男性であることを理由に父親の権利を否定することは憲法違反であると弁論し、最高裁は8対0で彼女の主張を支持する決定を下しました。後にギンズバーグと生涯の友人となったウイーゼンフェルドは、「ギンズバーグはきわめて保守的な裁判官を相手に、1つのジェンダーを傷つける因習はもう一方のジェンダーも傷つけると説きました」と言います。

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