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2020年9月10日(木)

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  • 米国西海岸ではサンディエゴからカナダとの国境までの地域の90か所で大型の山火事が発生しており、ベイエリアと北カリフォルニアの空は暗いオレンジ色に染まっています。この火事で少なくとも7人が死亡、カリフォルニア州だけでもすでに250万エーカーが焼けました。山火事については、大手メディアも大々的に報道しているものの、この山火事と加速する気候変動との関連性を強調するところはほとんどありません。「テレビ局のニュースは、西海岸が直面している事態についての真実を報じる責任を完全に放棄しています」と、カリフォルニア大学サンタバーバラ校政治学准教授で、気候変動およびエネルギー政策を研究するリア・ストークスは言います。「これこそ気候変動の結果なのです。難解なことではありません。メディアはいつになったら、そのことを明言するのでしょう?」

  • トランプ大統領は11月の大統領選挙前にコロナウイルス・ワクチンの使用開始を目指していますが、米国立衛生研究所の報告書によれば、ワクチンの臨床試験へのアフリカ系とラテンアメリカ系市民の参加者が少ないためテストが遅れる可能性があります。これは米国でアフリカ系とラテンアメリカ系の市民が過去の治験で搾取された事実があるため、不信感を抱く人が多いからです。「公文書として残された医療史は、アフリカ系米国人の経験を無視するよう入念に編集されています」と、医療倫理学者でMedical Apartheid: The Dark History of Medical Experimentation on Black Americans from Colonial Times to the Present(『医療のアパルトヘイト――植民地支配時代から現代までの米国の黒人に対する医療実験の暗い歴史』)の著者ハリエット・ワシントンは言います。

  • 米国とインドにおけるワクチンの臨床試験と弱者を搾取する歴史について見ていきます。インドは最近、コロナウイルス感染者数がブラジルを抜いて世界第二位になりました。シカゴ大学人類学者カウシック・サンダー・ラジャンは、インドにおけるワクチンの臨床試験は、倫理に欠け」責任が欠如していたことが記録として残っていると言います。「重要な問題は、ワクチンが効くか効かないかということではなく、…、民主的公衆衛生が危機に瀕していることだと私は思うのです」

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