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2020年1月8日(水)

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  • イラン軍は8日未明に、イラクにある米軍基地に22発の弾道ミサイルを発射しました。イランはこれを、先週バグダッド空港で米国のドローン攻撃により殺害されたイランのカセム・ソレイマニ司令官暗殺に対する「激しい報復」だとしています。イランのミサイルの標的は、アンバール県のアサド空軍基地とアルビルの基地でした。第一報では米国人またはイラク人の死傷者の報告はありません。攻撃の直後、イランのジャワド・ザリフ外相は「我々は事態のエスカレートや戦争を求めてはいないが、侵略に対しては自衛する」とツイートしました。8日、イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師は、首都テヘランで演説し、このミサイル攻撃について「アメリカ人に平手打ちを食らわせた」と述べ、中東からの米軍撤退を求めました。この攻撃後、トランプ大統領は、「万事うまくいっている!イランから、イラクにある2か所の基地へミサイルが発射された。現在、負傷者と被害の調査をしている。今のところ、順調だ!我々には、世界で最も強力でずば抜けて装備の整った軍隊がある。明朝、声明を発表する」とツイートしました。イランのミサイル攻撃は、イラク議会はイラクからすべての外国部隊を追放する決議を可決したわずか数日後に起きました。テヘランのモハマド・マランディに話を聞きます。彼はテヘラン大学の英文学とオリエンタリズムの教授です。また彼は2015年の核交渉にも関わりました。

  • 米国によるイランの最高実力者、カセム・ソレイマニ将軍の暗殺と、続いて起きた、イラクの米軍駐留基地へのイランからの報復ミサイル攻撃で、中東の緊張は劇的に高まっています。イランの最高指導者アヤトラ・ハメネイ師は、ミサイル攻撃をアメリカ人の「顔への平手打ち」と呼び、中東からの米軍撤退を求めました。イランのミサイル攻撃は、イラク議会がイラクからのすべての外国部隊の追放を決議したわずか数日後に起こりました。ミシガン大学の歴史学教授であるフアン・コールに話を聞きます。

  • イランで抗議行動が起こり、イラン全土の数十の都市でデモが行われました。抗議者たちは経済的救済を要求し、汚職を非難しました。抗議運動が開始されて以来、治安部隊による激しい弾圧により1,000人以上が殺されました。イランの最高レベルの実力者、カセム・ソレイマニ将軍の米国による暗殺によって引き起こされたイランと米国間の緊張の高まりは、この抗議運動を弱める可能性があると、ボストン大学の社会学と国際学の助教授であるアリ・カディバルは言います。カディバルは、テヘラン大学の学生時代、イランの学生運動で活動していました。

  • 米国とイランの緊張が高まる中、国境警備隊は米国とカナダの国境でイラン系アメリカ人を拘束しています。1月3日の米国によるカセム・ソレイマニ将軍暗殺後の週末に、国境沿いの入国審査で少なくとも100人の入国が遅延しました。この対応について、フロリダ州オーランド選出民主党議員アンナ・エスカマニの話を聞きます。彼女はフロリダの公職に選ばれた最初のイラン系アメリカ人です。「イランのような国で戦争が発生する可能性があると見ると、ここ米国内で、外国人嫌悪が起きる。それが、現実です」とエスカマニは言います。

  • 7日早朝、マグニチュード6.4の地震がプエルトリコを揺るがし、少なくとも1人が死亡し、大停電でほぼ全人口が暗闇に陥っています。100年以上の間にプエルトリコを襲った中で最大の地震であり、最近何日もにわたり一連の強い地震が島を揺るがせた末に起こりました。6日にはマグニチュード5.8の地震が発生し、海岸沿いの町グアニカに損害を与えました。地震の被害で、350人近くが家を失い、少なくとも30万人への飲料水の提供が停止しています。7日、ワンダ・バスケス知事は非常事態を宣言しました。今回の災害は、プエルトリコで2017年のハリケーン・マリアによる甚大な被害の余波がまだ続いている中で起きました。ハリケーン・マリアでは少なくとも3000人が死亡し、米国史上最長で、世界でも2番目に長い停電で、人々は何か月間も電気のない生活を強いられました。ニューヨーク市立大学の政治人類学者、ヤリマル・ボニヤに話を聞きます。彼女はAftershocks of Disaster: Puerto Rico Before and After the Storm(『災害の余震:嵐の前後のプエルトリコ』)選集の共同編集者で、またプエルトリコの経済危機を理解するためのガイドである「プエルトリコ・シラバス」の創設者です。彼女は、インフラの回復と電気の復旧の遅れが長引くにつれて、「余震」という言葉が新しい意味を帯びると言います。「インフラの余震は、地球の揺れだけではなく、実は政府側の準備不足の問題なのです」とボニヤは言います。

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