2050年までに多くの沿岸地域の都市が水没するという衝撃的な新しい報告書が発表されました。しかし、国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が開催されることになっていたチリでは、10月30日セバスティアン・ピニェラ大統領がCOP25のサンティアゴ開催を断念すると発表しました。チリでは不平等への反対運動が3週目を迎え、抗議者はピニェラ政権の辞任を要求しています。国連は現在、毎年行われるこの気候変動会議のために別の開催地を探していると言われています。一方、新たな緊急報告書が発表され、3億人が海面上昇の危険にさらされ、一番その被害をうけやすいのは南の発展途上国だと警告しています。ネイチャー・コミュニケーション誌に掲載された研究によれば、世界の海面は約60~200センチかそれ以上上昇するとみられており、沿岸部の都市の一部は、地図から消えてしまうと言うことです。本日はインドのニューデリーから、世界の貧困と不正と戦うNPO「アクション・エイド」(Action Aid)で気候変動問題のグローバル・リードを務めるハージト・シンと、ネイチャー・コミュニケーションズ誌に掲載された研究の共同執筆者で、気候科学の研究・報道機関である「クライメート・セントラル」(Climate Central)のCEO兼科学主任のベンジャミン・シュトラウスに話を聞きます。
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