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2019年7月25日(木)

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  • 12日間にわたる大規模な抗議デモを受けて、リカルド・ロセジョ知事が辞任を発表したプエルトリコでは、人々が夜通しで彼の辞任を喜び合いました。2日前のデモには50万人以上が参加、プエルトリコ史上最大規模の抗議活動となりました。抗議活動はプエルトリコの調査報道センター(Center for Investigative Journalism)が、ロセジョ知事とスタッフや顧問が交わしていた900ページにおよぶショッキングなグループ・チャットを漏洩したことで起こりました。このチャットの内容は女性軽視、同性愛嫌悪、そして下品で暴力的な言葉であふれていました。中にはハリケーン・マリアの被害者をあざ笑ったり、サンフアンのカルメン・ユリン・クルス市長を射撃するなどと冗談を言い合う箇所もありました。ロセジョの辞任とプエルトリコの将来について、新著Fantasy Island: Colonialism, Exploitation, and the Betrayal of Puerto Rico(『ファンタジー・アイランド――プエルトリコで行われた植民地支配、搾取と裏切り』)が近日出版予定のジャーナリスト、エド・モラレスに話を聞きます。

  • ロバート・モラー特別捜査官が、7月24日多くが待ち望んでいた証言を議会で行い、2016年の大統領選におけるロシアの関与に関する捜査について初めて証言しました。7時間以上に及んだこの公聴会でモラーは、下院司法委員会と諜報活動常任特別委員会に対しドナルド・トランプの主張とは裏腹に司法妨害で無罪を認めたわけではないと強調しました。モラーの報告書は124日前に提出されましたが、一般には一部黒塗りされた報告書だけが公開されています。証言を前に、司法省はモラーに書簡を送り、公開されている報告書の「境界線を越えないように」と警告し、トランプ大統領や家族、側近を含む「逮捕されていない第三者の行為について触れる」こともならないと指示しています。大統領弾劾を求める主張を裏付ける重要な証言がモラーからでなかったため、民主党議員は失望したかもしれません。調査報道サイト「ジ・インターセプト」のワシントン支局長ライアン・グリムに話を聞きます。グリムの新著はWe’ve Got People: From Jesse Jackson to Alexandria Ocasio-Cortez, the End of Big Money and the Rise of a Movement(『我々には代表者がいる――ジェシー・ジャクソンからアレキサンドリア・オカシオ=コルテスまで、ビックマネー支配の終焉と改革運動の台頭』)です。

  • プエルトリコは不祥事を起こしたリカルド・ロセジョ知事の辞任が決まり喜びに包まれていますが、今日は米民主党全国委員会(DNC)の委員長トム・ペレスが、プエルトリコの民主党内で「クーデター」呼ばれる動きから恩恵を受けたことについて話を聞きます。調査報道サイト「ジ・インターセプト」のライアン・グリム記者は新著の中で、2017年にプエルトリコが州となることを目指す共和党員がプエルトリコ民主党の実権を握り、民主党の党大会でプエルトリコが州となることへの支援と引き換えにプエルトリコの代議員票を全てペレスに投じると約束したと書いています。これでペレスは、対キース・エリソンとの委員長選を勝つのに充分な代議員数を確保できたのです。

  • 7月24日、ボリス・ジョンソンが英国の新しい首相に就任、速やかなEU離脱を約束すると共に、初日となる25日には筋金入りのEU離脱派で固めた内閣を組成しました。英国の保守党党員が直接、首相を選出したのはこれが初めてです。ジョンソンに票を投じた保守党員の数は、英国全体の人口の1パーセント以下でしかありません。これまでロンドン市長、外務大臣を歴任したジョンソンは、テリーザ・メイ前首相の後継者となりました。ボリス・ジョンソンは英国では非常に世間を騒がせた人物で、論議を引き起こすことでキャリアを築いてきました。ジョンソンは数々の無礼な政治的失言で知られており、ドナルド・トランプ大統領とは友好的な関係にあります。富裕層の減税を実施すると明言し、大手銀行の味方として自分を位置付けています。24日には数千人が新首相に抗議してセントラル・ロンドンでデモを行いました。英国を拠点とする独立メディア「ノバラ・メディア」(Novara Media)のアッシュ・サーカーに話を聞きます。ジョンソンは公には「ドジで役立たず、上流階級育ちだが無害」なイメージを作ってきましたが、これは「常に野心家だった」のを隠すための見せかけだとサーカーは言います。

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