ベネズエラで起きたクーデター未遂で、米国が直接的な役割を果たしたことを示す新たな情報が明らかにされました。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、反対派指導者のフアン・グアイドが大統領宣言をする前夜、マイク・ペンス副大統領がグアイドに電話をかけ、米国の支持を約束していたのです。ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、クーデターを企てたのは米国だと非難しています。一方、米国のマイク・ポンペオ国務長官はベネズエラ特使として、エリオット・エイブラムスを任命しました。エイブラムスは右派のタカ派とされる人物で、イラン・コントラ事件の最中に議会に情報を隠したとして1991年に有罪判決を受け、後に赦免されました。1980年代にグアテマラで起こった先住民の大量虐殺・拷問では、独裁者のエフライン・リオス・モント将軍を擁護しました。リオス・モントは後にジェノサイド(大量虐殺)で有罪判決を受けています。エイブラムスはさらに、2002年にベネズエラで起こったウゴ・チャベス政権に対するクーデターにもかかわりがあるとされます。カリフォルニア選出民主党下院議員のロー・カンナに話を聞きます。
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