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2019年7月15日(月)

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  • トランプ大統領が主要10都市の無届移民を千人規模で検挙し国外退去処分にすると発言したのを受け、米移民関税捜査局(ICE)は今週末、各地で強制捜査を行いましたが、現在までのところ小規模にとどまっています。シカゴでは捜査官が母と子供たちを逮捕してすぐに釈放した例も報告されています。ニューヨーク市ではブルックリンのサンセットパークとハーレムで逮捕の動きがあったものの、捜査令状がなかったため移民たちがドアを開けることを拒否したと報道されています。当局はひきつづき強制捜査をする予定としており、恐怖が広がっていますが、その一方で大規模な抗議運動も起きています。コロンビア大学法学部教授で、同大ロースクール「移民の権利クリニック」所長のイロラ・ムクルジーに話を聞きます。ムクルジーは過去12年間、米・メキシコ国境で移民の子供と大人の弁護を務めてきました。「強制捜査で子供たちは親を失います。強制捜査は子供たちから養育者を奪うのです」とムクルジーは言います。「この強制捜査によって米国市民権のある子どもたちでも、米国で保護者のいない状態に置かれるでしょう。痛ましい状況です」

  • 全米の移民コミュニティが進行中の強制捜査に直面していますが、各地の教会に暮らす約数十人の無届移民の一人、ローサ・サビードに話を聞きます。サビードは国外退去処分延期を求めたものの最終的に移民関税捜査局(ICE)の拒否を伝えられ、2017年5月にコロラド州マンコスの合同メソジスト教会集会用ホールに庇護を求めました。サビードは米国に帰化した母と継父に会うために1987年に観光ビザで入国しました。「私たちは恐怖の中にいます。警戒しています」とサビードは言います。「常にパニック状態です。自分たちのコミュニティに何が起きるのかわからずにいます」。

  • 現在もつづく豪雨でネパールでは少なくとも死者67人、インドでは25人、バングラデシュでは14人が出ており、南アジア全体ではモンスーンによる洪水で100万人が家を失いました。同地域での今年の洪水は過去最悪となっており、これまで異常気象を招いてきた世界的な気温上昇でさらに加速するとみられています。科学者は、大洪水の危険はまだ去っていないと警告します。米国ではニューオーリンズの住民は熱帯暴風雨「バリー」による最悪の事態は避けることができましたが、週末にかけて「バリー」の速度が弱まり、ゆっくりとルイジアナを通過したため、住民1100万人は今も鉄砲水の警戒にあたっています。トランプ大統領は7月14日、住民6万人以上が停電に見舞われたルイジアナ州に対し、非常事態を宣言しました。独立ニュースサイト「トゥルースアウト(Truthout)」スタッフ記者でThe End of Ice: Bearing Witness and Finding Meaning in the Path of Climate Disruption (『消える氷河:進む気候崩壊の証明とその意味するもの』)の著者ダー・ジャマイルに話を聞きます。「世界を見渡せば、私たちの目の前にこの危機が深く浸透していることを示す証拠があります」とジャマイルは言います。「今年の6月は、観測史上最も暑い6月となりました。過去5年間をみても最も暑い5年だったことがわかります。そういう軌道に私たちは乗っているのであり、この数字はこれからも上がりつづけるのです」。

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