全米各地の裁判所の決定により、ムスリム(イスラム教徒)が多数を占める7カ国の人々の入国を禁じる大統領令が一時的に差し止められています。ワシントン州とミネソタ州の州弁護士らは6日朝、第9連邦巡回控訴裁判所の委員会に対し、イラク、シリア、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメンの人々の入国禁止令を復活させる要求に反対する意見書を提出しました。弁護士らは、一時停止を解除することは「再び混乱を引き起こす」としています。シアトルの下級裁判所に続き、カリフォルニア州の控訴裁判所が5日日曜日、渡航禁止の再開の訴えを却下しています。シアトルにある連邦地方裁判所のジェームズ・ロバート判事は3日金曜日、全米で大統領令の一時停止を命じる決定を出していました。先週末には、米国国土安全保障省が、トランプの大統領令に影響を受けたビザ保有者らに米国行きの航空便への搭乗を許可し始めました。米国居住のための有効なビザを保有しているイラク人のロズリン・シンハは5日日曜日、米国に戻れることになった人々の一人となりました。
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