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2016年11月15日(火)

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  • 国連の発表によると2016年は、観測史上最も暑かった2015年を上回り史上最も暑い年となる可能性が高そうです。そんな中、ロイター通信は、次期米大統領に選出されたドナルド・トランプが気候変動と闘うパリ協定から米国が迅速に離脱する方法を探っていると報じています。トランプは長年にわたり気候変動を否定し、地球温暖化は中国のでっち上げだと評したこともあります。モロッコのマラケシュでの「国連気候変動枠組条約第22回締約国会議」(COP22)と、気候変動と闘う世界的取り組みに対してドナルド・トランプ選出がもつ重要性について、米国務省の科学特使でカリフォルニア大学バークレー校のエネルギー学教授であるダニエル・カーメンに話を聞きます。

  • 「国連気候変動枠組条約第22回締約国会議」(COP22)が開催中のモロッコのマラケシュからさほど遠くない地中海では、戦争と飢餓から逃れようとする途上で数千人の難民たちが溺死しています。難民となる原因の一端は、気候変動です。「今、気候変動について対策を取らなければ、30人に1人が家を追われることになるでしょう」と、「フレンズ・オブ・ジ・アース」(FoE)のアサド・レーマンは言います。次期米大統領に選ばれたドナルド・トランプと「ブレキジット」(英国のEU離脱)の支援者ナイジェル・ファラージとの会談についてレーマンに話を聞きます。EU離脱で英国内の環境基準が低下する可能性があるとレーマンは言います。

  • 米国防総省の委託によってまとめられた報告書で、今後20年間に気候変動の影響による戦争と自然災害で数百万人の死者が出る、世界規模の大惨事が生じる可能性があるとする結論が出ています。米国務省の科学特使でカリフォルニア大学バークレー校のエネルギー学教授であるダニエル・カーメンに、これに対する意見を聞きます。カーメンは、同報告書は米国当局者たちの意見と共鳴しているとし、「クリーンエネルギーは[立ち退き]に対する最善の防御策です。なぜなら、我々は、貧しい地域のためのエネルギー資源をマイナス面まったく無しに構築することができますから」と賛意を表します。

  • 「気候変動に取り組むことが可能な人類の能力への残り時間はあとわずかです」と述べる「フレンズ・オブ・ジ・アース」(FoE)のアサド・レーマン。オバマ大統領に対し、任期終了前に「気候活動のレベルを上げる」よう求めています。米国務省の科学特使でカリフォルニア大学バークレー校のエネルギー学教授であるダニエル・カーメンにも話を聞きます。

  • モロッコのマラケシュでは10月末、警察によって押収された魚を取り戻そうとした魚売りが、ごみ収集車に押しつぶされて死亡したことを受け、数千人が街頭でデモを行いました。ネット上で回覧されている映像には、ムフシン・フィクリが圧縮機に押しつぶされる直前に、自分のメカジキを取り戻そうと、ごみ収集車の後部に飛び込む様子が映っています。モロッコでの抗議行動は、2011年のアラブの騒乱中にデモを組織した「2月20日運動」(February 20 movement)の活動家たちが呼びかけました。フィクリの死は、2010年の「アラブの春」蜂起のきっかけとなったチュニジアの果物売りモハメド・ブアジジの死に通ずる所があります。オランダ系モロッコ人の人類学者でイギリスを拠点とする民主主義活動家であり、ロンドンのウエストミンスター大学の講師でもあるミリヤム・オラフに、さらに詳しく話を聞きます。

  • 世界銀行はモロッコのマラケシュでの「国連気候変動枠組条約第22回締約国会議」(COP22)で、自然災害により毎年2600万人が貧困に追い込まれているという新たな報告書を発表しました。気候変動により最大の打撃を受けている地域の1つは、アフリカ大陸です。アフリカの代表的な環境保護主義者で、ナイジェリアの「母なる地球の健全協会」(Health of Mother Earth Foundation)代表のニモ・バッセイから話を聞きます。バッセイには数冊の著作がありますが、最新刊はOil Politics: Echoes of Ecological Wars(『石油政策:環境戦争の反響』)です。

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