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2016年6月29日(水)

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  • 米上院はプエルトリコの壊滅的な金融危機の打開策として、早ければ29 日にも、米連邦政府が任命する監視委員会の設立を認める採決を行う見込みです。監視委員会は、同自治領の経済政策を徹底的な権限で管理します。 「プエルトリコ監視・管理・経済安定化法案(PROMESA)」と呼ばれるこの法案は、下院では超党派の票を得て 297 対 127 で可決されました。上院ではロバート・メネンデス議員が中心となってこの法案に反対しています。 28 日、メネンデスは法案に抗議して 4 時間の議事妨害(フィリバスター)を行いました。

  • 27 日、米連邦最高裁が人工妊娠中絶を広範に制限するテキサス州法の条項を無効にする判断を下し、妊娠中絶の権利擁護派に数十年来の大勝利をもたらしました。判決は、妊娠中絶クリニックに多額の費用がかかる大型病院並みの手術センター設備を義務づけ、さらに中絶を実施する医師が近くの病院と交渉しそこに患者を入院させることができることを義務化する条項を 5 対 3 の賛成多数で無効としました。27日に出されたこの画期的な判決の影響はすでに全米各地に波及しています。 28 日に最高裁はテキサス州と同様、医師に病院への受け入れ許可を義務づける条項の復活をはかってきたミシシッピとウィスコンシンの上告を棄却しました。一方、アラバマ州司法長官は最高裁の判決を受け、同州では今後、医師に病院受け入れ許可を義務づける規制への擁護を中止すると発表しました。最高裁での画期的なテキサス州中絶法裁判で論陣を張ったステファニー・トティから話を聞きます。

  • フロリダ州の裁判で陪審は、1973 年 9 月に起きたチリの伝説的フォーク歌手で活動家のビクトル・ハラ殺害に関し、元チリ陸軍将校ペドロ・バリエントスに法的責任があるという評決を下しました。独裁者アウグスト・ピノチェトが米国に支援されたクーデターで政権を握った直後、ビクトル・ハラは一斉検挙され拷問された末、40 発以上の銃弾を浴びました。バリエントスは 20 年以上米国に居住し、現在は米国籍を取得しています。ハラの遺族は外国で犯された人権侵害を米国の裁判所で審理することを認める米連邦民事法の「拷問被害者保護法(Torture Victims Protection Act )」を使い、バリエントスを提訴しました。ガーディアン紙はこの判定を、「米国の法廷で起きた、外国の戦争犯罪人に対する人権裁判の最大にして最も意義深い勝訴」と報じました。ビクトル・ハラの未亡人ジョーンと娘のマヌエラ・バンスター、そして裁判でハラ家の代理人を務めた正義と責任協会(Center for Justice and Accountability)の事務局長ディクソン・オズバーンをゲストに迎えます。

  • 学生ローンを見ていきましょう。 なんと4200 万人が 1 兆 3 千億ドルにのぼる学生ローンを抱えています。調査報道センター(Center for Investigative Reporting)が発表した新しい調査レポートは、この 1 兆ドル産業の複雑な仕組みをひもといています。「学生ローン危機で甘い汁を吸ったのは誰(Who Got Rich Off the Student Debt Crisis)」と題するこの記事は、学生ローン制度が連邦政府の直轄を離れ、銀行や営利企業に移管された後に何が起きたかを追跡します。ピューリッツァー賞受賞報道ジャーナリストのジェイムズ・スティールと、記事に登場するサウル・ニュートンをゲストに迎えます。サウルは生活費と学生ローンの高騰のためウィスコンシン大学スティーブンポイント校を退学しました。

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