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2016年2月25日(木)

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  • ドナルド・トランプ候補は、大統領候補選びの山場となる来週のスーパー・チューズデーに向けた最後の共和党の候補者討論会に、最有力候補として参加します。トランプ候補はまた、南部貧困法律センター(Southern Poverty Law Center:SPLC)が新たに発表したThe Year in Hate and Extremism(『ヘイトと過激思想 2015年年次報告書』)の表紙を飾っています。SPLCのリチャード・コーエン理事長は、「トランプ支持者の6割以上が、オバマ大統領は密かにイスラム教を信仰し、米国生まれではないと信じています」と番組で語ります。同報告書は、全米でヘイト・グループの数が増加する要因のひとつが大統領選挙のサイクルであり、2015年にはヘイト発言が、主流の政治の場でここ何十年も見られなかったような酷いレベルに達したと指摘しています。ディスカバリーチャンネルなどを運営するDIグループ傘下のチャンネル「インベスティゲーション・ディスカバリー」(Investigation Discovery)では、SPLCの調査に基づくドキュメンタリー番組シリーズ「ヘイト・イン・アメリカ」が始まります。初回放送は、2月29日(月)東部時間午後8時からの予定です。

  • 米国政府がアップル社に引き続き圧力を加えている中、同社のティム・クック最高経営責任者(CEO)は、FBI(連邦捜査局)が要請している、サンバーナディーノ乱射事件の犯人が所有していたiPhoneの携帯ロック解除は「ソフトウェアにとっての癌となる」と語っています。ABCテレビのインタビューで、クックCEOは、携帯ロック解除に協力せよとの裁判所命令にアップル社が抵抗する理由を説明しました。FBIは、今回の訴訟は対象が限定されており、アップルは自社の機器へのセキュリティ・リスクを誇張していると主張しますが、「これは今回の犯人の携帯だけに当てはまるものでは済みません。どの携帯に対しても政府はこれを利用できるようになるはずです。政府が誰の携帯でも暗号解除できることに何の問題も感じない人もいるかもしれませんが、米国政府がアクセスできるバックドア(裏口)があるということは、米国に敵対的な勢力にとってもアクセス可能になるということなのです」と、本日のゲストで、政府による監視をテーマに小説を書くバリー・アイスラーは言います。アイスラーは元CIAエージェントです。アイスラーは最新作The God’s Eye View (『天眼』)をはじめ、多数の著書があります。

    ☆このセグメントは、2016年度学生字幕翻訳コンテストの課題に取り上げられています。→ http://democracynow.jp/contest/

  • FBIがサンバーナディーノ乱射犯のiPhone携帯のロック解除をアップル社に強要する以前に、暗号化とプライバシー保護についての一般市民の認識を高めたエドワード・スノーデンの役割について、元CIAエージェントのバリー・アイスラーに聞きます。「スノーデンが暴露したことの多くが、まさに今回の件に当てはまります。企業が米政府に協力していることが周知の事実となったことも、今回アップル社が抵抗することの後押しになったと私はみています」とアイスラーは言います。「一般市民にこのような知識がなければ、アップル社は黙って協力したことでしょう。そうすることで損を被るわけもありませんので」。アイスラーは新作の小説The God’s Eye View (『神の視点』)について、「世界で現在起こっていることに基づいています……(当初)私が想像していたことは、まだまだ現実に追いついていなかったと悟りました」 と語ります。

  • ペルシャ湾岸の国バーレーンで拘束され、国際的非難が集まったために2月21日に解放された米国人ジャーナリスト4人の中のひとりに独占インタビューを行いました。アナ・テレーズ・デイはカメラ班とともに、2011年2月に起こった民衆蜂起5周年を記念するデモの取材のためにバーレーンに滞在していました。バーレーン当局は、彼女たちが入国目的を観光と偽った上に、取材班の一人が警官襲撃に参加したと主張しています。4人は身柄を拘束され、犯罪目的で違法な集会を行った容疑をかけられました。尋問の際、当初は弁護士の同席を拒否され、家族との連絡をとることも許されませんでした。人権保護団体ヒューマン・ライツ・ファースト(Human Rights First)は、今回のジャーナリスト逮捕は、バーレーンで現在も続いている反対派への弾圧の一環だとしています。同団体は、バーレーンの反政府派の指導者イブラヒム・シャリフの解放を再度求めています。シャリフは2月24日に、2015年のスピーチで政治変革を求めた罪で、禁固1年の刑を言い渡されました。2011年の民衆蜂起が戒厳令と米国を後ろ盾としたサウジアラビアの軍事侵攻により制圧されて以来、バーレーン政府は反政府抗議運動やジャーナリストを弾圧しています。バーレーンは米国と密接な同盟関係にあり、湾岸地域の米国海軍全体を統括するアメリカ海軍第5艦隊の基地があります。

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