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2016年1月12日(火)

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  • メキシコ政府は、1月8日に国内で再逮捕された麻薬王ホアキン・“チャポ”・グスマンの米国引渡しへ向けて動いています。グスマンの組織は世界で最も強固な麻薬カルテルのひとつと言われています。しかし、彼の逮捕が、過去数十年にわたってメキシコで何万人もの死者を出した麻薬戦争にどれだけの影響を与えるのかは不明です。批評家たちは、グスマンの第一の市場である米国で実効性のある麻薬取締法が確立されていれば、彼のような麻薬王のビジネスは成り立っていなかったと言っています。メキシコシティから2人のゲストに話を聞きます。メキシコを拠点とする「国際政策センター米州プログラム」(Americas Program of the Center for International Policy)の代表ローラ・カールセンと新聞ラ・ホルナーダの創立者でメキシコで最も愛されている作家の一人であるエレナ・ポニアトウスカです。

  • メキシコで最も愛されている作家の一人であるエレナ・ポニアトウスカは、新聞ラ・ホルナーダとメキシコで初めてのフェミニスト雑誌フェムの創立者です。彼女は、スペイン語文学で最も名誉ある賞、セルバンテス賞の受賞者で、「メキシコ国民ジャーナリズム賞」(Mexican National Award for Journalism)の初の女性受賞者でもあります。ポニアトウスカから、エル・チャポの逮捕、アヨツィナパでの学生失踪をめぐる動き、1968年のトラテロルコでの学生虐殺、そして失敗に終わった米国支援の麻薬戦争について話を聞きます。

  • 2014年7月にエリック・ガーナーがニューヨーク市警察官の手によって死亡してから18ヶ月経って、ついに警官が一人告発されました。しかし問われているのは犯罪責任ではなく、また当の警官はガーナーの絞め技による窒息死にも直接関わっていません。そうではなく、アフリカ系米国人の巡査部長キジー・アドニスは、「監督不行届」という組織上の問責を受けています。アドニスに対する今回の問責は、大陪審がエリック・ガーナーに絞め技をかけ窒息死させた白人警官ダニエル・パンタレオを起訴しないという決定をしたちょうど一年後に明らかとなりました。パンタレオは引き続き、司法省の捜査対象となっています。ガーナーの家族は2014年7月、ニューヨーク市との590万ドルの和解に合意しました。エリック・ガーナーの娘エリカ・ガーナーに話を聞きます。彼女は、当局は彼女の父親を殺した警官たちを起訴するべきだと言います。

  • 巡査部長キジー・アドニスがエリック・ガーナーの死の責任を問われる最初の警官になる一方、事件当日に現場にいた中で唯一刑事責任を問われているのは、この事件を撮影した若者でした。窒息死を招いた首絞めを携帯電話で録画したラムジー・オータは、それ以来何度も逮捕されています。オータは、彼がガーナーの死をビデオに収め、世界に向けて発信したことで、警察は意図的に彼を標的にしていると言います。支援者たちは1月11日、オータのスタテン島での出廷に結集しました。オータと、エリック・ガーナーの娘エリカ・ガーナー、そして「ブラック・オーガナイジング・プロジェクト」(Black Organizing Project)のメンバーであるレジー・ハリスに話を聞きます。

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