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2016年12月1日(木)

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  • ドナルド・トランプ次期大統領が発表した新政権の閣僚候補には、ウォール・ストリートと関係の深い人物が複数含まれています。11月29日、トランプは財務長官にスティーブン・ムニューチンを指名しました。ムニューチンは、親子二世代でゴールドマン・サックスに勤務し、重役まで昇りつめた人物で、彼が立ち上げたヘッジファンドは、2008年破綻しかけたカリフォルニアの銀行インディマック(IndyMac)を買収した後、住宅危機の一端を担いました。インディマックはムニューチンの指揮下で、3万6千件の物件の差押さえを強行し、リバース・モーゲージと言われる住宅を担保にした年金を利用していた高齢者を自宅から追い出しました。ムニューチンは「差し押さえマシン」と呼ばれ非難されました。トランプはまた、億万長者でプライベート・エクイティ投資家のウィルバー・ロスを商務長官に指名しました。ロスは破産した企業の売買を専門とし、多くの場合、米企業を低価格で買収し、海外投資家に売り渡しています。ロスと彼の会社は、職や工場を海外に流出させるという、ドナルド・トランプが激しく非難してきた行為そのものを行ってきました。これらの人選について、プリンストン大学名誉教授コーネル・ウエストに話を聞きます。民主党大統領選挙予備選期間中、ウエスト教授はバーニー・サンダース上院議員を支持していました。ヒラリー・クリントンが予備選を勝ち抜いた後、ウエスト教授は米国「緑の党」の大統領候補ジル・スタイン支持を表明して話題になりました。

  • 大統領選挙でドナルド・トランプがヒラリー・クリントンを下したことで、一部の進歩派は、米民主党を改革するため、同党の指導層の入れ替えを求めています。しかしコーネル・ウエスト教授は、民主党が改革できるかどうかは疑問だと語ります。民主党大統領選挙予備選期間中、ウエスト教授はバーニー・サンダース上院議員を支持していました。後にサンダース議員はウエスト教授を民主党政治要綱委員会の委員に指名しました。ヒラリー・クリントンが予備選を勝ち抜いた後、ウエスト教授は「緑の党」の大統領候補ジル・スタイン支持を表明して話題になりました。民主党と、今回の選挙結果を受けて、社会的改革運動がどのように変化していくのかについて、ウエスト教授に話を聞きます。

  • ノースカロライナ州シャーロットでは11月30日夜、アフリカ系米国人の父親キース・ラモーン・スコットを射殺した警官のブレントリー・ヴィンソンが起訴されないとの発表を受けて、人々が街頭デモを行いました。コーネル・ウエスト教授にキース・ラモーン・スコット射殺事件と、全米で発生する警察の暴力事件について話を聞きます。

  • アムネスティ・インターナショナルは、米司法省に対し、ノースダコタ州スタンディング・ロックにおける警察の暴力的な取り締まりを捜査するよう求めています。38億ドルをかけて建設されるダコタ・アクセス・パイプラインへの反対運動を繰り広げる、先住民水源保護活動家およびその支持者に対して警察が暴力的な取締を行っているからです。アムネスティは今回の要請を行う前、人権保護オブザーバーの一団を派遣し現場に立ち会いました。取り締まりにはゴム弾、催涙弾、衝撃手榴弾、音響兵器、氷点下での放水砲などの軍事目的兵器が使われ、数百人の負傷者が出ています。コーネル・ウエスト教授は彼らに連帯感を示すために近日スタンディング・ロックに向かいます。その理由について話を聞きます。

  • トランプ次期大統領は、保守派の億万長者ベッツィー・デボスを教育長官に指名しました。デボスはミシガン州共和党の元議長で、長きにわたり公立チャーター・スクールおよび、私立と宗教的学校へのバウチャー発行を支持していた人物です。この人選に対し、米国教員連盟(American Federation of Teachers)のランディ・ワインガーテン理事長は「デボスを指名したことで、トランプ政権の教育政策が民営化、予算減らし、米国公立教育の破壊を目指していることがはっきりした」と発言しています。デボス家は、1970年から様々な右翼団体に少なくとも2億ドルを投資してきました。デボスの義父はアムウェイの共同創設者で、弟のエリック・プリンスは民間軍事会社ブラックウォーターの創設者です。元教育副長官のダイアン・ラビッチと、「メディアと民主主義センター」(Center for Media and Democracy)のリサ・グレーブス事務局長、デトロイト市教育委員会の委員に選出されているタワンナ・シンプソンに話を聞きます。

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