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2015年11月24日(火)

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  • シカゴ市では、警察が関与した17歳の少年ラクアン・マクドナルドの死亡事件に新たな展開があったことで緊迫した雰囲気となっています。マクドナルドは1年以上前の2014年に射殺されました。警官のジェイソン・バン・ダイクは11月24日、第1級殺人罪で起訴されると報じられおり、同市は先週クック郡判事フランクリン・バルデラッマによって命じられた射殺の映像を11月25日まで公開しなければなりません。検視報告によると、マクドナルドは2014年10月20日、背中への複数回を含む16回撃たれていました。警察は、この少年が小型ナイフを持って同警官に突進してきたと述べていました。しかし、警察車のダッシュカム映像を見た人々は、警察の説明は矛盾していると言います。映像には、少年が立ち去ろうとするときにバン・ダイクが発砲し、マクドナルドが歩道に倒れた後も引き続き発砲している様子が映っていました。マクドナルドの家族はシカゴ市を訴えませんでしたが、同市は4月に彼らに500万ドルを支払い、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、シカゴ・トリビューン紙、1人のフリーランス・ジャーナリストが映像の公表を求める情報公開法(FOIA)を申請した後も、映像を隠そうとしていました。バン・ダイクは、この射殺事件がFBIとシカゴの米連邦地検によって捜査される間、有給の内勤業務に留まっています。非営利の報道組織「インビジブル・インスティチュート」(Invisible Institute)の設立者であるジェイミー・カルベンに話を聞きます。同組織は最近、シカゴ警察署に対して申請された数万ページにわたる市民からの苦情を公表しました。このうちの97%に対しては何の処分もありませんでした。カルベンはまた、ラクアン・マクドナルドの検視報告を明らかにしたフリーランス・ジャーナリストでもあります。

  • シカゴ市は、警察官によるラクアン・マクドナルドの射殺映像公開に先立つ抗議行動で緊迫しています。「黒人の若者プロジェクト100」(Black Youth Project 100)の全米代表であるシャーリーン・カルザーズに話を聞きましょう。今にも始まりそうな抗議行動をシカゴ市が鎮めようとしていた11月23日、カルザースの団体はラーム・エマニュエル、シカゴ市長およびスタッフとの会合を拒否しました。「私たちにとって、市長との会合を行わないことは重要でした。一連の会合は、懸案の映像が公表されたら黒人の若者たちが何をするかという私たちの恐れ----というか市長陣営の恐れ----をどう鎮めるかについてだからです」と、カルザーズは言います。「彼らは市内の平和を保つことに腐心しています。でも、残念なことに、平和的にしろと言われているコミュニティつまり相手は、シカゴ警察署ではないのです」

  • 多くの死者を出したパリの攻撃のあと噴出した、米国が引き続きシリア難民を受け入れるべきかをめぐる激しい論争には、イラクとシリア難民を米国に再定住させることを制限する共和党下院議員たちによる法案が含まれています。少なくとも米国の31州が、こうした難民を受けれないと言い、共和党の大統領候補ドナルド・トランプは「我々は彼らを受け入れることはできない。彼らは追い返す」と発言しました。一方、今回の件に1930年代の庇護を求めるユダヤ難民という米国が直面した別の難民危機との歴史的類似を指摘する人もいます。ケース・ウエスタン・リザーブ大学の歴史学教授であるピーター・シュルマンは最近、フォーチュン誌が1939年に行った世論調査で聞いた、「米国政府はその大部分がユダヤ人である1万人の子供の難民をドイツから受け入れるべきか?」という質問をツイートしました。当時答えた人たちのうちの61%がノーという結果でした。庇護を求めながら入国を拒否された人たちの中には、アンネ・フランクとその家族がいました。「当時の移民排斥主義者の反応が、今も明らかにそのまま繰り返されています」と、ワシントン・ポスト紙の国際問題担当記者であるイシャーン・タルールは言います。彼の最近の記事のタイトルはYes, the comparison between Jewish and Syrian refugees matters(「もちろんユダヤ人ととシリア難民の比較には意味がある」)です。フォーリン・ポリシー誌の編集者で、I’m a Russian-born American Jew. My people’s rejection of Syrian refugees breaks my heart(「私はロシア生まれのユダヤ系米国人。米国人がシリア難民を拒否することに失望」)という記事の著者であるイリヤ・ロゾフスキからも話を聞きます。彼は「たとえドナルド・トランプが決して大統領にはならないとしても、こうした種類の論説が正当化されている」ため発言することにしたと言います。

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