« 前  

2015年11月16日(月)

  次 »
  • 喪に服しているフランスは3日目を迎えました。11月13日夜、レストラン、コンサート会場、国立サッカースタジアムを標的とした一連の乱射事件および自爆攻撃が起きました。この同時攻撃で129人が死亡、数百人以上が負傷しています。これはフランス国内で行われた攻撃としてはこの数十年で最も破壊的なものとなりました。最悪の殺戮現場となった劇場「バタクラン」で行われていたロックコンサート会場では、3人の男が銃を乱射後、ベルトに装着した爆弾で自爆し、89人が死亡しました。11月19日までデモおよび公の場での集会は禁止されているにも関わらず、レピュブリック広場には数千人のパリ市民が追悼に訪れました。デモクラシー・ナウ!プロデューサーのサム・オルコフが14日、同広場で人々の声を聞きました。

  • パリ襲撃事件は、フランス国籍を持つ人物数名を含む8人の襲撃者が、3チームに分かれて行ったとみられると当局は発表しました。内7人は事件の最中に死亡しています。8人目の容疑者はベルギー生まれのフランス国籍保持者サラー・アブデスラムで、現在大規模な追跡が行われています。アブデスラムの兄弟2人は、今回の襲撃中に死亡したとみられます。当局はまた、国立サッカースタジアム前で自爆した犯人の内一人がシリアのパスポートを持っていたとし、この人物の指紋は10月にギリシャを通過した人物の指紋と一致すると発表しました。フランス当局は捜査の一環として行った168件の夜間強制捜査で23人を逮捕しました。ベルギーのモレンベーク市警察も16日朝、一連の強制捜査を行いました。ニューヨーク・タイムズ国際版編集局の一員でパリ在住のミラ・カムダーに、今回の捜査および襲撃の影響について話を聞きます。

  • パリで11月13日に発生した攻撃の報復として、フランスはシリアの都市ラッカに過去最大規模の空爆を行いました。ラッカは長期にわたり自称「イスラム国」の事実上の首都となってきたところです。「イスラム国」はパリ攻撃の前日にも、少なくとも43人が死亡したベイルート南部2か所での攻撃について犯行声明を出しており、2週間前にシナイ半島で搭乗者224人全員が犠牲となったロシア旅客機墜落についても犯行声明を出しています。13日の攻撃についてフランスのフランソワ・オランド大統領は週末、これは戦争行為だと語りました。トルコで開催中の主要20カ国・地域(G20)首脳会議での会見でオバマ大統領は、今回のパリの事件は「文明社会に対する攻撃だ」と述べています。コネチカット州のトリニティ・カレッジ国際政治学教授で、インドの「フロントライン」誌コラムニストを務めるヴィジャイ・プラシャドに、今回の攻撃に対する反応について更に聞きます。

  • 11月14日に行われた大統領選民主党討論会で、ヒラリー・クリントン候補とバーニー・サンダース候補が、自称「イスラム国」台頭における米国の役割について議論を戦わせました。「破滅的なイラク侵攻に私は強く反対しましたが、同地域を完全に崩壊させたこの侵攻がアルカイダおよび自称『イスラム国』台頭を導いたのです」とサンダース候補は言いました。クリントン候補は、イラク戦争で賛成票を投じたのは誤りだったと認めたものの、「イスラム国」台頭に米国が一役買ったことは否定しました。「同地域で起きたことのほかにも(『イスラム国』台頭には)様々な理由があると思いますが、米国がその責任の大部分を負うとは私は考えません」とクリントン候補は言いました。「責任の大部分はシリアのアサド大統領、イラクの人々、そして同地域自体にあると私は思います」

  • パリ攻撃後、早くもイスラム嫌悪が現れ、パリ在住のイスラム教徒が攻撃される恐れが高まっています。2015年1月、アルカイダと繋がりのあった銃撃犯による「シャルリ・エブド」事件でも、事件後の2週間だけで前年の総数に匹敵する反ムスリム事件が起こりました。2015年上四半期に報告のあった反ムスリム行動は220件を超え、これは前年の同期間に比べ6倍に上ります。これらの事件には暴力行為や、イスラム教の礼拝施設の破壊などが含まれます。「フランスのイスラム嫌悪に反対する共同体」(Collective Against Islamophobia in France・CCIF)スポークスパーソンで国際関係デスク長のヤセル・ロウアティに話を聞きます。

Syndicate content