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2015年9月14日(月)

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  • 英国の野党労働党の新党首に、社会主義者として長く知られ、反戦や反緊縮策を掲げてきたジェレミー・コービン議員が選ばれました。コービンが立候補を表明した3カ月前は、コービンの当選確率は200分の1と言われました。しかし12日の投票の結果、コービンが得票率59%を獲得、圧勝しました。今年5月の総選挙で保守党に敗退し、辞任したエド・ミリバンドの後継者となります。コービンは12日の祝勝の席で支持者に演説しました。「世界を変える力になろう。人類を守り、平和のための力になろう。おぞましいレベルの不安定が世界に広がり、おぞましいレベルの環境への脅威が世界中に拡大している。こんなことはもう続けられないことを認める力になろう。富裕で強権を握る政府が、意気揚々と『世界はより安全だ、世界はよくなっている』と言って我々を安心させたりすることのないように」とコービンは祝勝演説で述べました。コービンは演説後、ロンドンで行われる「難民歓迎(#RefugeesWelcome)」行進に参加するため会場を後にしました。

  • ジェレミー・コービンは1983年から下院議員を務め、ブレア、ゴードン政権で右寄りに傾いた労働党の方針に長いこと反対票を投じた経歴の持ち主です。コービンが党首になったことにより、公共交通機関の再国有化、大学教育の無償化、賃貸料の規制、高額所得者の最高賃金に上限を設けるなど、労働党の社会主義的な方針に戻ることが予想されます。 コービンと40年の交流がある英国のベテラン編集者で著者のタリク・アリに聞きます。コービンは労働党の歴史で最も左翼的な党首だとアリは言います。

  • 保守派で知られるオーストラリアのトニー・アボット首相は、与党自由党の党首選に敗れ、辞任に追い込まれました。気候変動関連法案の縮小や同性婚への反対、難民船の拒否などでアボット首相の支持率は最低を記録していました。新首相に決まったのはマルコム・ターンブル前通信相です。 『ニュー・レフト・レビュー』編集者で歴史家、活動家でもあるタリク・アリに聞きます。

  • オクラホマ州では、16日水曜に予定されているリチャード・グロシップの死刑執行が迫ってきています。弁護団は冤罪だとして、裁判の見直しを要求しています。グロシップの上司バリー・バン・トリースが殺されたのは1997年1月6日夜、グロシップがオクラホマ・シティにあるモーテル「ベスト・バジェット・イン」のマネージャーとして勤務していた時でした。実行犯が誰かはいっさい問題にされませんでした。モーテルの保守管理人ジャスティン・スニードが、上司の部屋に入り野球のバットで何度も殴打したことを認めたからです。しかしまもなくグロシップも、スニードを雇って殺人をさせたとして逮捕されました。この事件は、グロシップが金銭および仕事と引き換えに、スニードに殺人を依頼したとするスニードの供述のみに基づいています。グロシップの弁護士は、スニードが死刑から終身刑に減刑してもらうために、グロシップを巻き込んだと主張しています。スニードの娘もグロシップは無実だと思うと述べています。スニードの娘オライアン・ジャスティン・スニードはオクラホマ州恩赦仮釈放委員会に宛てた手紙の中で、父親には最初の証言を撤回する意思があったと記しました。この犯罪とグロシップを結びつける物的証拠はありません。グロシップは一貫して無実を主張しています。死刑反対活動家として名高いヘレン・プリジャン修道女とキム・バン・アタ、リリアナ・セグラに聞きます。アタはグロシップと16年間、連絡を取り合っています。リリアナ・セグラはグロシップ事件についての記事を「インターセプト」に書きました。

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