« 前  

2015年2月26日(木)

  次 »
  • ガーディアン紙の衝撃的な新記事は、シカゴ警察が勾留および尋問用秘密施設を運営し、そこではしばしば虐待的な手法が使われていると主張しています。同紙によれば、中には15歳という若さの者もいる勾留者たちは、「ホーマン広場」(Homan Square)と呼ばれる変哲もない倉庫に連れていかれました。この施設をCIAの海外秘密施設「ブラックサイト」(black site)の米国版と呼ぶ向きもあります。勾留者は弁護士との接見も認められず、殴られ、正式な記録もされないままに最長24時間勾留されました。元米司法省公民権課の高官2人が司法省の同僚に、過剰暴力行為、弁護士依頼の権利の否定および、強制的尋問の疑いについて調査するよう呼びかけています。ガーディアン紙の国家安全保障担当記者スペンサー・アッカーマンに話を聞きます。2012年に北大西洋条約機構(NATO)への抗議中に逮捕され、「ホーマン広場」で勾留されたビクトリア・スーターにも話を聞きます。

    画像クレジット:ガーディアン紙

  • グアンタナモ基地での拷問に関わった元尋問官のひとりは、長く勤めたシカゴの警官時代、有色人種への虐待でよく知られてもいました。ガーディアン紙によれば、リチャード・ズーリーは、残忍なことで有名な警官として、シカゴ市警察で30年間勤めました。1977年から2007年の間、ズーリーは、容疑者から自白を引き出すために拷問、脅し、虐待を含む方法を用いましたが、その相手のほとんどは非白人種でした。そうして引き出した自白のひとつはのちに真実ではないと判断され、罪状が無効になったこともあります。ズーリーの手法のなかには、容疑者を壁に取り付けらた輪に数時間に渡り鎖でつないだり、証拠の捏造もあったといわれています。また、自白しなければ家族が傷つけられるとか、死刑を求刑されるなどの脅しもかけていました。ズーリーは、グアンタナモ基地でも暴力的な手法を使ったと言われており、予備役将校の彼が尋問の責任者だった同基地の囚人のひとりは、拷問されたため嘘の自白をしたと語っています。ガーディアン紙の記事は、悪名高いシカゴ市警察署長ジョン・バージが、70年代と80年代のシカゴでの拘留者への拷問について、宣誓下にも関わらず嘘の証言をした罪で4年6か月服役し、その後収容されていた更生訓練施設を出た直後に発表されました。ガーディアン紙の国家安全保障担当記者、スペンサー・アッカーマンに話を聞きます。

  • 「イスラム国」(Islamic State)を自称する武装集団による3日に渡る攻撃で、少なくとも220名のアッシリア人キリスト教徒がシリア北部の村から拉致されました。一方、数本の斬首ビデオに登場した「ジハーディ・ジョン」(Jihadi John)と呼ばれる、「イスラム国」の戦闘員は、クエート生まれでロンドンに住んでいたことのあるモハメド・エムワジと特定されました。他方、米国主導の連合勢力による2回の空爆で、少なくとも市民20人を含む、40人近くがイラクで死亡したと報道されています。さらに、2月第4週、ユネスコ(UNESCO)は、8000点以上の希少本と写本を所蔵するモスル公共図書館を破壊した「イスラム国」を非難。ユネスコは同事件を「人類史上、最悪の図書館の収蔵資料破壊行為のひとつ」と表現しました。2月26日、モスル博物館内部で「イスラム国」のメンバーが古代美術を破壊しているらしき場面が映された動画が、ネット上にアップされました。その動画には、男たちが彫像を倒し、大型ハンマーやドリルを使い美術品を破壊する様子が収められていました。ガーディアン紙の報道によれば、破壊された作品のひとつは、紀元前9世紀まで遡る、翼をもった牛型のアッシリア守護神像でした。イラクからの中継で、インディペンデント紙中東担当記者パトリック・コバーンに話を聞きます。コバーンの新著はThe Rise of Islamic State: ISIS and the New Sunni Revolution(『「イスラム国」の台頭――ISISと新たなスンニ派革命』)です。

Syndicate content