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2015年2月12日(木)

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  • イラクとシリアでの米国による空爆開始から6か月、オバマ大統領は米議会に対し「イスラム国」(ISIS)に対する武力行使決議案を正式に提出しました。同決議案は、米国の作戦展開は3年までという期限を設けていますが、軍事行動の地理的な制限は設けていません。また同法案によって限定的な状況における地上戦の可能性も出てきます。同決議案では、軍事行動の対象として、「イスラム国」あるいは「『イスラム国』に参加、協力、あるいはその代わりに米国またはその同盟パートナーに敵意を表明する個人や組織、あるいは『イスラム国』に連なる後発組織」を包括できるような幅のある表現を使っています。また同法案は、2001年9月11日の1週間後に議会によって制定された、期限なしの「テロ組織に対する武力行使の承認」(AUMF)の温存も含みます。AUMFはアフガニスタン、ソマリア、パキスタンなどにおける米国の活動の正当化に使われ、オバマ大統領は以前はその廃止を求めていました。「公共情報精度向上研究所」(Institute for Public Accuracy)代表で、War Made Easy: How Presidents and Pundits Keep Spinning Us to Death(『よく分かる戦争――われわれを死に導く大統領と政治評論家』)を含む多数の著書があるノーマン・ソロモンに話を聞きます。

  • 米国の放送局、NBCはキャスターのブライアン・ウィリアムズを、2003年のイラクでの出来事について虚偽の発言を行ったとして6か月の無給の停職処分に処しました。ウィリアムズは2月第1週、ロケット弾の攻撃を受け緊急着陸したヘリコプターに搭乗していたという発言が偽りだったことが発覚したのを受け謝罪しています。複数の米軍兵士がウィリアムズの発言に公式に異議を唱え、ウィリアムズは被弾したヘリとは遠く離れたところにいたと指摘しました。ウィリアムズは間違えたのは「あやふやな記憶」のせいだったとしています。しかし声明でNBCは、ウィリアムズの発言は「間違いであり、ブライアンのような立場にある人間のものとしては全く不適切だった」と発表。War Made Easy: How Presidents and Pundits Keep Spinning Us to Death(『よく分かる戦争――われわれを死に導く大統領と政治評論家』)の著者、ノーマン・ソロモンに話を聞きます。

  • 1月、バージニア州の連邦陪審は、元CIA職員ジェフリー・スターリングを、スパイ容疑を含む9件の重罪で有罪としました。検察は、スターリングがニューヨークタイムズ紙のジャーナリスト、ジェームズ・ライゼンに、イランの核プログラム妨害を目的した秘密作戦に関する機密情報を漏らしたと非難しています。ライゼンは後に、この危険な作戦が、不用意にイランの核開発の役に立つところだったかもしれないとを明かしました。スターリングの支持者は彼を内部告発者と呼びますが、検察側は、このリークはスターリングがCIAに対する恨みを晴らすために行ったとしています。スターリングの判決は4月に言い渡される予定です。スターリングの刑は、最長数十年に渡る可能性があります。この裁判を取材したノーマン・ソロモンに話を聞きましょう。「私たちは調査報道記者と、内部告発者を支持しなくてはなりません。政府により、両者を分裂させるようなことを許してはならないのです」とソロモンは言います。ソロモンは、スターリングとライゼンの支持を広める運動をはじめた「ルーツアクション.org」(RootsAction.org)の共同創設者でもあります。

  • ネット上に宗教への反感を書き込でいた犯人により射殺された、3人のムスリム学生の追悼をするため、2月11日夜、チャペル・ヒルのノースカロライナ大学キャンパスに数千人が集まりました。殺されたのは19歳のラザン・ムハマド・アブ=サラと、21歳のユーソル・ムハマド・アブ=サラの姉妹 、そしてユーソルの23歳の夫ディア・バラカットです。殺人容疑者クレイグ・スティーブン・ヒックスは、3件の第一級殺人罪で起訴されています。ヒックス容疑者は、自身のフェイスブックのページに宗教に対する反感を頻繁に書き込んでいて、「平等を求める無神論者」(Atheists for Equality)という団体の支持者でもありました。11日、警察はこの殺人事件は、駐車スペースを巡るいざこざが動機となったと発表。しかしラザンとユーソルの父ムハマド・アブ=サラは、今回の射殺事件は憎悪犯罪だと語っています。今回のチャペル・ヒルの殺人事件では国際的な抗議が巻き起こり、ハッシュタグ「#どうでもよくないムスリムの命」(#MuslimLivesMatter)が、ソーシャルメディア上で広がりました。11日にはフェイスブックに、「3人の勝者たち」(Our Three Winners)と名づけられた被害者3人の追悼コミュニティページが開設されました。ユーソルの長年の友人アミラ・アタと、デューク大学イスラム学センター代表のオミッド・サフィに話を聞きます。

  • 「ワン・ビリオン・ライジング(立ち上がる10億人)」(One Billion Rising)は、200か国以上が参加する、レイプと女性への性的暴力撲滅を目指す世界的運動の名前です。この運動は、全世界の女性の3人に1人、つまり10億人が、一生のうちにレイプまたは暴力を振るわれるという、衝撃的な統計に光を当てています。今年のテーマは「革命」。2人のゲストをお招きしています。女性と少女に対する暴力撲滅を目指す「Vデイ」(V-Day)の創設者で、受賞暦のある戯曲作家イブ・エンスラーは、The Vagina Monologues(『ヴァギナ・モノローグス』)の作者です。そして、UCLAおよびコロンビア大学法学部教授で、先日、新たな報告書Black Girls Matter: Pushed Out, Overpoliced and Underprotected(「黒人少女に目を向けよう――余計者扱い、過度の監視、そして保護の不足」)を発表した「アフリカ系アメリカ人政策フォーラム」(African American Policy Forum)の創設者キンバーレ・クレンショウです。

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