デイリーニュース

  • 「黒人と白人の真実」―カンサスシティ・スター神、人種差別的紙面の歴史を謝罪

    【20/12/30/3】歴史的な一歩です。中西部で最も影響力が大きい新聞のひとつ『カンサスシティ・スター』紙が、同紙の人種差別的な歴史について謝罪しました。同紙の編集主幹マイク・ファニンは、スター紙とその姉妹紙が、何十年にもわたる偏見に基づく紙面により、人種隔離、ジム・クロウ法金融機関による赤線引き(特定地域の住民には融資しないなどの投資差別)を補強し、「地域社会全体から、機会、尊厳、正義、真価の認知を奪ったとして謝罪しました。ファニン、そして同紙の長年にわたる教育部門ライターのマラ・ローズ・ウィリアムズに話を聞きます。ウィリアムズは、警察によるジョージ・フロイド殺害後のブラック・コミュニティについて、そして全国各地での人種の正義を求める叛乱についての同紙の記事を検討する努力の中心人物でした。「カンサスシティ・スター紙だけではなく、全米各地の主流‘新聞は黒人コミュニティの取材や記事掲載で善い仕事をしていません」と、ウィリアムズは言います。

    dailynews date: 
    2020/12/30(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「Say Her Name― スーザン・ムーア医師」。黒人女性医師たちが医療における人種格差を糾弾

    【20/12/30/2】黒人医師スーザン・ムーアが医療スタッフによる人種差別的な治療について語ったビデオを病床から投稿した後に新型コロナで亡くなった時、身も凍るようなそのメッセージは、命乞いをしながらミネアポリスの警察に殺されたジョージ・フロイドのビデオを思い起こさせました。人種による医療格差と闘う二人の黒人女性医師リーダーに話を聞きます。二人は、ワシントン・ポスト紙に「Say Her Name― スーザン・ムーア医師」というタイトルの意見記事を書きました。「私たちの命を軽んじ、私たちのことばを信じない。その典型であり現状です」と、ホームドクターでアメリカ公衆衛生学会(American Public Health Association)元会長のカマラ・フィリス・ジョーンズ医師は言います。 (ナショナル・バース・エクイティ・コラボレイティブ)会長のジョイア・クリア=ペリー医師 は、ムーア医師が医療スタッフから尊敬を得られないことで不満をもらしていることについて、自分も「本当によく同じ目にあっている」と言います。「私たちは、黒人の患者、黒人の出産者が価値を認められないことに気づいています。耳を貸されないのです」。

    dailynews date: 
    2020/12/30(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「黒人は、こうやって殺される」―人種差別的な医療を公然と非難したスーザン・ムーア医師 新型コロナで死去

    【20/12/30/1】黒人医師スーザン・ムーアが医療スタッフによる人種差別的な治療について語ったビデオを病床から投稿した後に新型コロナで亡くなった時、身も凍るようなそのメッセージは、命乞いをしながらミネアポリスの警察に殺されたジョージ・フロイドのビデオを思い起こさせました。人種による医療格差と闘う二人の黒人女性医師リーダーに話を聞きます。二人は、ワシントン・ポスト紙に「Say Her Name― スーザン・ムーア医師」というタイトルの意見記事を書きました。「私たちの命を軽んじ、私たちのことばを信じない。その典型であり現状です」と、ホームドクターでアメリカ公衆衛生学会(American Public Health Association)元会長のカマラ・フィリス・ジョーンズ医師は言います。 (ナショナル・バース・エクイティ・コラボレイティブ)会長のジョイア・クリア=ペリー医師 は、ムーア医師が医療スタッフから尊敬を得られないことで不満をもらしていることについて、自分も「本当によく同じ目にあっている」と言います。「私たちは、黒人の患者、黒人の出産者が価値を認められないことに気づいています。耳を貸されないのです」。

    dailynews date: 
    2020/12/30(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ジョセフ・スティグリッツ パンデミック経済と2000ドルの現金給付を求めるサンダースの議事妨害を支持する理由

    【20/12/29/3】米下院は景気刺激策の現金給付を600ドルから2000ドルに増額する法案を可決し、上院にその法案を送付しましたが、結果がどうなるかはまだわかりません。無所属のバーニー・サンダース上院議員は、上院が2000ドルの現金給付について採決しないのであれば、議事妨害をして、7400億ドルの2020年度防衛支出法案へのトランプ大統領の承認拒否を覆すための採決を遅らせると言っています。給付金増額を承認するのに必要な60票に達するためには、上院48人の民主党議員に少なくとも12人の共和党員が加わらなければなりません。ノーベル賞受賞者の経済学者ジョセフ・スティグリッツは、ミッチ・マコーネル上院多数党院内総務は、景気刺激現金給付の拡大を邪魔しているだけでなく、彼が上院の採決にかけることを拒んでいるあらゆる政策の障害になっていると言います。「私たちは自国を民主主義と思っています。しかし米国民の多くが重要だと考えている様々な法案に対して、上院が公式に賛否を表明することが、この一人の人間によって妨害されているのです」と、スティグリッツは言います。彼はさらに、世界的な経済危機についても話してくれます。

    dailynews date: 
    2020/12/29(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 弁護士ポール・ディキンソン「米国はイラク市民に正義を約束したがトランプによるブラックウォーター社員への恩赦がそれを奪った」

    【20/12/29/2】ブラックウォーター社の4人の元契約社員にトランプ大統領が恩赦を与えたことが、イラクと米国で市民の怒りに火をつけました。ニコラス・スラッテン、ポール・スロー、エバン・リバティ、ダスティン・ハードは、2007年に傭兵会社の契約社員がバグダッドのニソール広場で民間人に発砲した際14人のイラク市民を殺害したことで有罪判決を受けました。米国のイラク占領におけるもっとも最も悪名高い出来事の一つに対する捜査員と検察による数年にわたる真摯な取り組みを経て、この4人のブラックウォーター社の傭兵は2014年に有罪半判決を受けました。ブラックウォーター社による虐殺の被害者の何人かを代表した弁護士のポール・ディキンソンは、愛する者を失い、正義が行われると約束されたイラク市民にとって、トランプの恩赦は新たな侮辱であると言います。「私たちは被害者の一人一人に、海外で犯罪を犯した者の責任を問うと約束したのに、その約束を被害者からから奪ったのだ」と彼は言います。

    dailynews date: 
    2020/12/29(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 『ブラックウォーターの最年少の被害者』:トランプが恩赦を与えた殺人者たちの被害者のひとりは9歳の少年アリ・キナニ

    【20/12/29/1】トランプ大統領がバクダッドでの大虐殺に関わったことで有罪判決を受けたブラックウォーター社の元契約社員4人に恩赦を与えたことが、イラク市民の怒りに火をつけました。このブラックウォーター社の傭兵の中には、2007年のニソール広場の大虐殺に関与したことで第一級殺人の有罪判決を受け終身刑を宣告されたニコラス・スラッテンがいます。スラッテンと、ブラックウォーター社の他の傭兵たちは、バグダッドの混雑した広場に向け機関銃と手りゅう弾を発砲、女性と子供を含む17人の丸腰の民間人を殺害しました。最年少の被害者は9歳の少年アリ・キナリでした。2010年にデモクラシー・ナウ!で初放送された、報道サイト「インターセプト」のジェレミー・スケイヒルと映画製作者のリック・ローリーによる短編ドキュメンタリーBlackwater’s Youngest Victim(『ブラックウォーターの最年少の犠牲者』)の抜粋を再放送します。

    dailynews date: 
    2020/12/29(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「体が固まってしまった」 米移民税関捜査局による医療虐待サバイバーの声

    【20/12/28/3】移民税関捜査局(ICE)によってジョージア州アーウィン郡収容所に収容された移民女性数十人がICEを相手取り、同意のない侵襲的な婦人科処置と手術を受けさせられ子どもを持つことが不可能となった人もいるとして、集団訴訟を起こしました。これらの処置は不要であったことが後に判明しています。訴状には、ジョージア州オシラのマヘンドラ・アミン医師の治療に関する少なくとも35人の女性による宣誓証言や、訴えに対する報復や本国送還の威嚇があったことが記されています。「プロジェクト・サウス」(Project South)の法律・広報責任者で共同弁護団の1人でもあるアザデ・シャシャハニは、「ICEが絶え間なく彼女たちを黙らせようとしたにもかかわらず、40人以上の女性が法廷宣誓証言を提出しました」と言います。不必要な医療処置を受けたと主張する女性2人に聞きます。ウェンディー・ドーウェは、同意のないままに卵管を切除されたと発言した後に、ジャマイカへ強制送還されたと言います。現在アーウィン郡のICE収容所にいるエリザベスは、不必要な医療処置を受けたと発言したため報復に直面していると言います。

    dailynews date: 
    2020/12/28(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「優先順位が間違っている」 ロー・カンナ民主党下院議員 防衛予算に対するトランプの拒否権発動を覆すための投票はしないと述べる

    【20/12/28/2】トランプ大統領は先週、軍事予算7400億ドルを含む2020年度国防権限法(NDAA)に拒否権を発動しましたが、議会は拒否権を覆すとしています。トランプ大統領は、ソーシャル・メディア企業を保護する免責条項、そして現在南北戦争時の南軍司令官にちなんでつけられている基地の名称変更に反対するとして拒否権を発動しました。民主党下院議員のロー・カンナは、「トランプの拒否権発動の動機は不純」だが、拒否権を覆すためには投票しないと言います。「問題は7400億ドルという過大な防衛予算です。優先順位が間違っています」。

    dailynews date: 
    2020/12/28(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ロー・カンナ米下院議員 コロナ救済金は1人2000ドルは必要 経済医療危機のさなかにこれ以上の緊縮財政は要らない

    【20/12/28/1】トランプ大統領は突然、9000億ドルの新型コロナウイルス対策予算を含む2兆3000億ドルの歳出法案に署名しました。法案には、ほとんどの成人が対象となる1人600ドルの現金給付、失業手当の延長、小規模企業への援助、ワクチン配布費用、立ち退きを禁止する連邦措置の一時的な延長などが含まれています。一方、署名の遅延により二つの失業救済プログラムが失効し、休暇をはさんで数百万人が不安の中に投げ込まれました。トランプはまた、アメリカ人の大半を対象とした2000ドルの現金給付を認めるよう法案の修正を議会に求めていましたが、共和党員の多数はこれに反対し、民主党指導部は賛成していました。カリフォルニア州選出のロー・カンナ民主党下院議員は、「署名の遅延や人々の不安に対する責任がトランプ大統領にあることは疑いがないと思っています。しかし1人2000ドルの現金給付が実現しないことについては、ミッチ・マコーネル共和党上院院内総務や共和党員に責任があります」と言います。

    dailynews date: 
    2020/12/28(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ジョン・ル・カレ(1931-2020) イラク戦争 企業権力 アフリカの搾取などについて語る

    【20/12/25/2】世界的に有名なイギリスの小説家ジョン・ル・カレが12月12日、89歳で亡くなりました。ル・カレは、半世紀以上にわたり小説を書き続け、スパイ小説の第一人者としての地位を確立しました。彼は1950年代後半から60年代前半まで英国政府の諜報部員として働きました。これは東西冷戦の真っ盛りの時期であり、それが初期の小説の主題となっていました。後期の作品では、グローバリゼーションの不公平性、野放しの多国籍企業の権力、国家の諜報機関が企業利益を守るために果たす役割などに焦点を当てています。代表作には、『寒い国から帰ってきたスパイ』や『ナイロビの蜂』などがあります。ル・カレはまた、9.11同時多発テロ事件に対する米国の反応やブッシュ政権のイラク侵攻に対して激しい批判を行った人物です。2010年には、デモクラシー・ナウ!で異例の詳細インタビューに応じてくれました。

    dailynews date: 
    2020/12/25(Fri)
    記事番号: 
    2

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