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2014年10月9日(木)

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  • 米軍がイラクで開始しその後シリアに拡大した空爆が始まってから2ヶ月が経ちましたが、「イスラム国」(ISIS)は占拠したほとんどの地域を支配し続けています。そして今度はトルコとの国境よりほんの6マイルの距離にある、シリアの街コバニを占領すると脅しています。コバニが「イスラム国」の手に落ちた場合、シリアとトルコの国境の半分以上を同グループが支配することになります。「コバニの陥落は軍事的大失敗の失敗の現われだといえるでしょう」と、インディペンデント紙(The Independent)の中東担当記者パトリック・コーバーンは言います。「この失敗はシリア国内だけではなく、イラクでも同じことがおこっているのです」

  • 「イスラム国」(ISIS)は米先導の空爆にも関わらず戦力拡大をつづけていますが、最近バグダッド近郊でスンニ派と戦うシーア派民兵組織に同行したガーディアン紙(The Guardian)のイラク人ジャーナリスト、ゲイス・アブドゥル=アハードに話を聞きます。「イラク政府に対する『イスラム国』の戦争は、様々な多数の小規模戦争の集まりなのです」とアブドゥル=アハードは言います。「それぞれが、イラクの中央政府に対する不満を抱えているが、『イスラム国』はそれをひとつの傘の下にまとめてみせた」アブドゥル=アハードは、米国とその同盟国が、「イスラム国」を一枚岩の組織と見なし戦いを挑めば必ず失敗すると主張します。「更に武器や資金を送り込んでも、戦争に油をそそぐだけです。イラクのスンニ派との社会契約が必要なのです」インディペンデント紙(The Independent)の中東担当記者パトリック・コーバーンにも話を聞きます。コーバーンの新著はThe Jihadis Return: ISIS and the New Sunni Uprising(『ジハードの復活 ――「イスラム国」と新たなスンニ派の蜂起』)です。

  • ハリウッドの新作映画Kill The Messenger(『使者を殺せ』)は、調査報道界でも最も激しい中傷を受けたジャーナリストのひとり、ゲイリー・ウエブの物語を描きます。ウエブは1996年のサンホセ・マーキュリー・ニュース紙(San Jose Mercury News)で、Dark Alliance(「暗黒の同盟」)と題された衝撃的な調査報道シリーズで、CIAとニカラグアの反政府右派勢力のあいだの、アフリカ系アメリカ人コミュニティを荒廃させるクラック・コカイン取引の繋がりを明かしました。この暴露記事は反対運動や議会の公聴会にも繋がり、大手メディアの激しい反応は、ウエブの記事nの信憑性を徹底的に疑うというものでした。ドキュメンタリーShadows of Liberty(『自由の影で』)より長編クリップを交えつつ、ウエブが同記事シリーズを発表する前にアドバイスをした、ベテラン調査報道記者ロバート・パリーに話を聞きながら、ウエブの物語を再検証します。

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