新たな報道で、コロンビアで少なくとも20数名の反政府ゲリラ指導者の殺害を支援した米中央情報局(CIA)の極秘プログラムの存在が暴露されました。ワシントンポスト紙によると、同プログラムは国家安全保障局(NSA)からの支援に多くを頼り、数十億ドルの闇予算から資金供給されています。このプログラムはジョージ・W・ブッシュ前大統領政権下で始まり、オバマ大統領政権下でも続けられています。同プログラムは、GPS搭載の爆弾を使って反政府組織、コロンビア革命軍(FARC)の指導者らを標的にし組織を弱体化させました。CIAは2010年まで、爆弾にGPSデータを読み込ませる暗号化キーを管理していました。米国とコロンビアが2008年にFARCの指導者らがエクアドルに隠れていることをつきとめた事例があります。記事は、「空爆は、コロンビアの航空機を操縦するコロンビア人のパイロットが、CIAが制御する頭脳を搭載した米国製爆弾を使って、このFARCのキャンプを攻撃することを意味していた」と述べています。この攻撃で反政府組織の指導者は殺害され、コロンビアとエクアドル、ベネズエラ間の緊張状態の大きな再燃が起こりました。この攻撃に米国が関わっていたことは、これまで報道されることはありませんでした。今回の件を明らかにしたワシントンポスト紙の記者ダナ・プリーストから話を聞きます。プリーストはピュリツァー賞受賞の調査報道記者で、諜報活動と反テロリズムを専門にしています。
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