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2013年12月18日(水)

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  • 国連は、現在のシリアの状況が、第二次世界大戦以降の世界の平和と安全を脅かす最大の危険になっていると警告しました。バン・キムン国連事務総長は、シリアの状況は想像もつかないほど悪化していると発表し、国連難民高等弁務官アントニオ・グテレスはこの事態を「世界の平和と安全にとって第二次世界大戦以来の最大の脅威」と表現しました。バン国連事務総長は、この紛争の政治的解決を図るため一月に提案されている国際会議が開かれる前に停戦するよう紛争当事者の双方に要求しました。シリアとトルコの国境線から、「国境なき医師団」のアイトア・ザバーゴガスコアと、インデペンデント紙の特派員パトリック・コウバーン記者の話を聞きます。コウバーン記者はシリアに関して広範囲な報道を行っており、先日イラクから戻ってきたばかりです。最新の記事は”Starving in Syria: The Biggest Emergency in the U.N.’s History”(シリアでの飢餓:国連史上最大の非常事態)です。

  • インデペンデント紙の中東特派員パトリック・コウバーンを迎え、シリアの紛争を煽る外国勢力の役割を話し合います。「この紛争は明らかに代理戦争です。シリアの民衆蜂起がきっかけだったかもしれませんが、現在では4つか5つの別々の紛争が一緒くたになっています」とコウバーンは説明します。「反政府勢力はバラバラで、実のところは外国勢力の手先ばかりです。特にサウジアラビア、カタール、トルコの介入が目立ちます」。コウバーンは最近、”Mass Murder in the Middle East Is Funded by Our Friends the Saudis: Everyone Knows Where al-Qaida Gets Its Money, But While the Violence is Sectarian, the West Does Nothing”(中東の大量殺人は我々の友サウジアラビアが資金援助している 誰もが知っているアルカイダの資金源だ 宗派抗争が背景であり欧米は何もしない)という記事を書きました。「国境なき記者団」によれば、2013年にシリアでは少なくとも10人の記者と35人の市民記者が殺害され、また49人の記者が誘拐されました。他の国々での被害者を全部足したよりも大きな数字です。「国境なき記者団」は、これらの殺害や誘拐はジハーディスト組織の仕業だと非難しています。

  • 何千人もの米国の学者が加盟するアメリカ学会(The American Studies Association)は、15日の日曜日、イスラエルの大学をボイコットする決議に採決しました。「イスラエルによる占領がパレスチナの学者や学生に及ぼしている証明済みの影響」や「イスラエルの高等教育機関が、人権を侵す国策に加担している」ということを理由に、メンバー達は2対1の割合で、ボイコットを支持しました。これに先だつ16日の月曜日、「アメリカ先住民と先住民研究学会」(the Native American and Indigenous Studies Association)が同じようにイスラエルのボイコットを決議しています。4月には「アジア系アメリカ人研究会」(the Association for Asian American Studies)もイスラエルに対する学術的ボイコットを擁護しています。一方、ASAのボイコットに対する反発も、いち早く起っています。コーネル大学法学部のウィリアム・ジェイコブスン臨床学教授は、ASAに対する課税免除に異議を唱える計画を立てています。他にもボイコットとう方法を用いることについて、批判的な態度を取ってる人々もいます。アメリカでも一番大きな大学教授団体「米国大学教授協会」は反対の立場ですが、その理由として、このボイコットが象徴的なものに過ぎないことを挙げています。この決議は強制力を持たず、署名をしたアメリカの大学はまだありません。イスラエルの学術機関のボイコットを支持するコーネル大学のエリック・シェイフェズ教授と、ボイコットに反対のイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のカリー・ネルソン教授の二人をゲストに迎えて、この決議について論議します。

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