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2013年7月22日(月)

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  • 非武装のアフリカ系アメリカ人の若者、トレイボン・マーティンを射殺したジョージ・ジマーマンに無罪評決が出されたことへの抗議行動は20日も続き、米国各地の都市に数千人規模のデモ参加者が集まりました。オバマ大統領は19日、無罪評決以来初めて、公の場でトレイボン・マーティンの死に関してコメントをし、ホワイトハウス記者会見室の記者たちを驚かせました。「最初、トレイボン・マーティンが撃たれた時、自分の息子に起こりえたかもしれないと言ったんです。そして、別の言い方をすれば、35年前ならトレイボン・マーティンは私自身だったかもしれない。デパートで買い物をしている時に後をつけられた経験がないアフリカ系アメリカ人男性はこの国ではほとんどいない。私を含めてね」とオバマ大統領は話しました。また、19日にニューヨークで行われた集会に参加したマーティンの母親シブリナ・フルトンによるコメントもお送りします。

  • ジョージ・ジマーマンの無罪評決と米国の人種差別に対するオバマ大統領のコメントに対し、ユニオン神学校教授で、数多くの著作があるコーネル・ウエストに話を聞きます。ウエストは、トレイボン・マーティンと自分自身を照らし合わせたオバマ大統領の発言に対し、「その同一化は、貴重な、貧しい黒人たちを2世代近くにわたって破壊した刑事司法制度が存在するという事実を隠蔽し、封じ込めることにならないか。(オバマは)今まで一言も発言していませんでした。就任して5年、『新たな黒人差別』について一言も発言できませんでした。オバマ大統領とホルダー(司法長官)は、トレイボン・マーティンに関して連邦政府レベルで対応するでしょうか。そうしてくれると願っています。(しかし)あまり期待してはいけません。『この大統領は貧困層が犯罪者にされている事態に真剣に取り組んでいない』と言う人が大勢出てくるでしょう」と述べます。

  • AP通信が入手、公開した電子メールによると、元インディアナ州知事のミッチ・ダニエルズは、2010年のハワード・ジンの死去から数週間後、ジンの著作を州の学校から排除しようとしていました。ジンの著書の中には100万部以上を売り上げ、全国の高校や大学でいまだに使われている有名な『民衆のアメリカ史』などがあります。インディアナ州教育当局の幹部とやり取りをしたメールの中で、ダニエルズ元州知事は「この酷い反米学者はついに死んだ」と書いています。ダニエルズは『民衆のアメリカ史』を「全ページにおいて米国の歴史について偽りを述べる実に忌々しく、事実と異なる、デマ本」と述べ、「これがインディアナ州内で使われていないということを誰か保証してくれないか。もし、使われているなら、更なる多くの若者が強制的にこの完全に間違っている我々の歴史を教え込まれる前にどうやって排除できるだろうか」と問いかけていました。ダニエルズがインディアナ州のパーデュー大学の大学長に就任したばかりということもあり、ダニエルズの発言に対して学術界からは激しい怒りの声が上がっています。ジンのベストセラーの手引きとしての一次資料と評されている『肉声でつづる民衆のアメリカ史』をジンと共同で編集を行ったアンソニー・アーノヴと、ユニオン神学校教授のコーネル・ウエストの2人に話を聞きます。

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