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2013年11月1日(金)

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  • ニューヨーク市警の「ストップ&フリスク」(通行人を呼び止めて高圧的な身体検索する路上尋問)の全面的な見直しに、待ったがかかりました。この異論の多い路上尋問制度は今年8月、連邦地裁のシーラ・シャインドリン判事が、「間接的な人種プロファイリング施策」に依拠しているとして違憲判決を下しました。「白人だったならば呼び止められなかったであろう黒人やヒスパニックの人々」を日常的に警官が呼び止めることにつながっているからです。同判事はストップ&フリスク手法の停止は命じませんでしたが、一連の改革を監督する連邦裁判所の監視官を指名しました。ニューヨーク市は、この判決によって警官たちは不審人物を路上尋問することに「消極的で、怖がる」ようになったとして控訴しました。10月31日の控訴審判決で、市側は望んでいた以上のものを手にしました。控訴審は同制度の改革を延期させ、監視官の業務を実質的に保留にして、ストップ&フリスク手法の継続を許可したのです。驚いたことに控訴審は、シャインドリン判事をこの件から外すという異例の措置もとりました。判事がこの訴訟の継続中にメディアのインタビューを許可したことが、司法の行動規範に「抵触」し、「当該訴訟に関する公平性」を危うくしたという理由です。折しも、ストップ&フリスク問題は来週11月5日に投開票されるニューヨーク市長選の主要争点になっています。同問題の連邦集団訴訟の共同弁護人で憲法上の権利センター(Center For Constitutional Rights)の専従弁護士スニータ・ペタルは、「次期市長は控訴を撤回すべきです。公正で中立な判事が裁判記録を見れば、同じ結論に達するはずです。9週間にわたる裁判で、2万3000ページに及ぶ証拠があり、8000ページの公判記録もあります。シャインドリン判事が出したのと違う結論に達することなどあり得ません」と言います。

  • エジプトでは失脚したモハメド・モルシ大統領が抗議デモ参加者の殺害を扇動した容疑で裁かれる初公判の日取りが決まり、ムスリム同胞団は大規模デモを呼びかけています。今日はエジプト政府の軍勢によるモルシ支持派の大虐殺を目撃した2人に話を聞きます。トロント在住の著名な映画監督ジョン・グレイソンと緊急救命医タレク・ルーバニは8月16日、人道支援のためガザに向かう途中でカイロに滞在しました。カイロの抗議活動を撮影しているうち虐殺の現場に遭遇しました──グレイソンは銃撃後の現場を撮影し始め、ルーバニは負傷者の手当をしていたそうです。この2人のカナダ人は、その日逮捕された600人のエジプト人とともに十把一絡げに拘引され、訴追手続きもなしに拘束されました。2人はゴキブリだらけの監獄に他の36人もの人々とともに押し込められました。グレイソンとルーバニはハンストを始め、カナダでは支援者たちが彼らの解放を求めて大規模なロビー活動を繰り返しました。そして10月初めに2人は釈放されました。彼らはカナダに戻ってきましたが、まだ監禁の続く一緒に収監されたエジプトの人々の釈放を求めて声を挙げ続けています。トロントからグレイソンに話を聞きます。グレイソンは「イスラエルのアパルトヘイトに反対するクイアたち」のメンバーでもあります。またオンタリオ州からウエスタン大学助教授のタレク・ルーバニにも話を聞きます。彼はパレスチナ難民で、西側社会からガザに医師を派遣してそこの医者たちの訓練に当てるというカナダとガザの学術共同事業の立案者の1人でもあります。

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