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2012年11月23日(金)

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  • 米国が生んだ最も偉大なソングライターの1人、ウディ・ ガスリーの生誕100年記念イベントが全米で開かれています。ガスリーは1912年7月4日、オクラホマ州オケマーで生まれました。「我が祖国」 (This Land is Your Land)、「パスチャーズ・オブ・プレンティ」(Pastures of Plenty)、「美丈夫フロイド」(Pretty Boy Floyd)、「ド・レ・ミ」(Do Re Mi) 、「レンジャーズ・コマンド」(The Ranger’s Command) など数多くのフォークソングを作りました。ガスリーはミュージシャンとして知られる一方、政治的側面も強く持ち合わせていました。マッカーシズムの絶頂期 に、労働者や市民の権利を擁護し、ファシズムに反対を唱えました。本日の特別番組では、フォークシンガーのピート・シーガー、英国のミュージシャン、ビ リー・ブ ラッグ、そしてWoody Guthrie, American Radical(『ウディ・ガスリー、アメリカの急進派』)を刊行した歴史家ウィル・カウフマンのインタビューや歌をお送りします。

    「1930年代に作られたウディのオリジナル・ソングが描くのは、銀行によって家を差し押さえられた人々、働けどもまともに生計を立てられない庶民 の横で大金を稼ぐ株の相場師、 きちんとした無償医療制度がないために死んでいく人々の姿です。アメリカ合衆国の過去5年間に書かれたと言っても全くおかしくない歌です」と、ガスリーか ら強い影響を受けてきたブラッグは言います。

    ガスリーの最も有名な歌「我が祖国」は1940年、ケイト・スミスの「ゴッド・ブレス・アメリカ」(God Bless America)に対抗して作られました。「『ゴッド・ブレス・アメリカ』はウディにとって、独りよがりの愛国主義を熱弁する、耳触りなアメリカ賛歌に聞 こえたのです」とカウフマンは言います。「彼はダストボウル(砂嵐)が吹き荒れる貧しい農業地帯を後にしたばかりでした。有刺鉄線の門が張られたカリフォ ルニア州エデン、大恐慌時代のフーバービル、パンの配給の列、労働運動家たちが頭を殴られるのもすでに見ていた。そこでケイト・スミスの歌う、神が祝福 (ゴッド・ブレス)するアメリカとはどんなアメリカなんだと思ったのです」。ピート・シーガーとブルース・スプリングスティーンは2009年、オバマ大統 領の就任式で「我が祖国」を演奏しました。

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