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2012年8月10日(金)

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  • 共和党の大統領候補ミット・ロムニーは、プライベート・エクイティ会社ベインキャピタル起業時に、エルサルバドルで大量虐殺に関わった中央アメリカの少数特権階級から資金提供を受けていたことが新たに発覚し、問題になっています。設立当初ベインに投資が思うように集まらず、ロムニー候補は1983年マイアミに出張し、創業資金の4割に当たる900万ドルの出資を確保しました。マイアミの投資家の中には、80年代のエルサルバドルで数万人を虐殺した死の部隊に深いかかわりを持つ有力一族の者もいました。ハフィントン・ポストのライアン・グリム記者にお話を聞きます。グリム記者は最新記事「ミット・ロムニー ベインキャピタル起業時に死の部隊関係者より資金を受け取る」で分析調査の結果を発表しています。「問題の有力者たちを"調べた"(ロムニーの選挙陣営の表現です)といいますが、1984年にそれをして、このカネがクリーンだと判断したなんて、ありえない話です」とグリム記者は語ります。

  • シリアではバシャール・アル・アサド大統領の政府軍が、アレッポ奪回を目指して大量に軍を投入した結果、数区画が瓦礫に帰したと言われています。活動家によれば戦いが繰り広げられた過去17ヶ月間に2万人以上が犠牲となり、その大半は非武装の市民でした。また、数万人がシリアを脱出しました。難民は増え続け、8月7日火曜日には、2000名近くが隣国のトルコに渡りました。紛争が始まって以来、約25万人のシリア人が近隣諸国に脱出しました。トルコとシリアの国境から、フリーランスの海外特派員としてこれまで何度もシリアで取材してきたリース・エーリックに聞きます。「反体制派の自由シリア軍が占拠したことのある地区、または過去にデモが行われたことがあるだけでも、市民の住む地区に空爆や砲弾が降り注ぐというのがパターンになっているようです。そのため大勢の人が逃げ出さざるを得ず、国連の推定ではここ一週間ほどの間に避難者は25万人に上っており、ほとんどの人は国内避難民となっています」とエーリックは言います。

  • 2012年の夏季オリンピックでは多くの記録が塗りかえられましたが、カタール、ブルネイ、サウジアラビアのような保守的なイスラム教国からの女子選手の出場数も記録破りとなりました。サウジアラビアは、女子選手の参加がなければサウジ・チーム全体の出場を禁ずると国際オリンピック委員会(IOC)より圧力をかけられてやっと、女子選手の出場を認めました。サウジ選手をめぐる議論は、今年のオリンピックで浮上した女子選手とジェンダー問題にかかわる様々な問題のうちの一つです。「サウジアラビア国内で、ちゃんとした形でスポーツに参加することを許されずにいる何百万もの女性たちのことを、私たちは忘れてはならないと思います。サウジには153のスポーツ団体があるのに、女子部のある団体は1つもありません」と語るミンキー・ウォーデンは、ヒューマン・ライツ・ウォッチのグローバル・イニシアティブ代表を務め、著書にThe Unfinished Revolution: Voices from the Global Fight for Women’s Rights(『未完成の革命:女性の権利を求める世界各地の戦いから』)があります。一方、トロント大学教授でOlympic Industry Resistance: Challenging Olympic Power and Propaganda(『オリンピック産業の抵抗:オリンピックのパワーとプロパガンダを巡る問題』)の著者、Gender Politics and the Olympic Industry(『ジェンダー政策とオリンピック産業』)が近日出版予定のヘレン・ジェファソン・レンスキは、「これらの国がオリンピックに女性選手参加を認めたとしても、象徴的な価値は非常に低いと個人的には思います」と語ります。「最悪の場合、女子選手はIOCや各国政府に進歩の証拠として利用されただけでしょう。刺激を受けた女の子や女性はいたかもしれませんが」とレンスキは言います。

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