共和党の最有力候補者ミット・ロムニーとリック・サントラムが22日夜の討論会でアリゾナ州の移民取り締まりを称賛しました。聴衆の中には、マリコパ郡保安官のジョー・アルパイオの顔も見られました。ロムニーは、当選したあかつきには、オバマ政権がアリゾナ州に対して起こした移民法訴訟を真っ先に却下すると誓いました。サントラムは、アリゾナ州警察が現在行っていること、そしてアルバイオ保安官が連邦政府と衝突する前にやっていたことを行う機会が全米の警察にも与えられるべきだと述べました。サントラムの発言は、数ヶ月前、連邦司法省の調査官が、アルパイオのオフィスでは、「ラティーノ系住民への差別と偏見が広く行きわたっている」と究明したことを踏まえたものでした。アリゾナのジャーナリスト、テリー・グリーン・スターリングは、「共和党のやりすぎ」で11月の選挙で、アリゾナ州でオバマ氏が勝利する可能性が出てきたと言っています。「アリゾナで起きていることは、アリゾナ議会がアリゾナ共和党の極右派によって乗っ取られたということです。極右派が掲げる目標に則った法案が、州議会で通過したり、提案されています。その結果、民主党は『待てよ。穏健派と独立派を我々の陣営に引き込めると思う』と言い始めています」。
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