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2012年2月10日(金)

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  • 住宅所有者に債務を負わせて追い出し、米国経済を冷え込ませてきた不当な住宅ローンの貸付けと住宅差し押さえ請求をめぐる訴訟で、米司法省は国内5大金融機関との間に史上最大の和解が成立したことを明らかにしました。総額250億ドルの和解と報じられていますが、銀行側が支払う現金は計50億ドルにすぎません。この和解を強烈に批判するイーブ・スミスに話を聞きます。彼女はベテラン金融アナリストで、人気の金融分析サイトNaked Capitalism(むきだしの資本主義)を運営しています。スミスによれば、「この調停は表面上は住宅所有者救済に見えますが、実際には、ほとんどの人が気づいていない、もっと重要な側面があります。これは、住宅ローン関連の不良債権を抱え込んだ銀行の救済なのです……本当の問題は、この和解では大した救済にならないことです」。

  • 世界6カ所のアップル・ストアに抗議者たちが訪れ、中国国内のアップル納品業者の工場での労働環境の改善を求める嘆願書を手渡しました。この抗議活動は、アップルに部品を供給する中国企業フォックスコン(Foxconn)での過酷な労働条件や劣悪な就労環境が明らかになったために行われたもので、問題の工場では十数人もの従業員が自殺しています。ゲストはニューヨーク・タイム紙のチャールズ・ドゥヒッグ記者で、アップル製品を支える中国人労働者の人的損失のスクープにかかわりました。もう一人のゲストは、一人芝居The Agony and the Ecstasy of Steve Jobs(スティーブ・ジョブズの苦悩と恍惚)で喝采を浴びたマイク・デイジーです。この芝居のネタの一部は、アップルの中国工場を訪問して労働者たちに話を聞いた経験に基づいています。「アップルには本当の責任を果たしてもらいたい」とデイジーは言います。「彼らにはこれを一夜で改善できる能力があるのだから」

  • スペインで最も著名な判事バルタサル・ガルソンが、違法な監視活動を命じたという罪で有罪判決を受け、弁護士資格を11年間停止されました。ガルソンは「普遍的管轄権」という原則の下に世界中の人権事案を取り上げてきたことで知られます。その中には1998年にチリの独裁者だったアウグスト・ピノチェトへの逮捕状を出したことや、米国の9.11同時多発テロ攻撃でオサマ・ビンラディンを起訴したり、米国によるグアンタナモ基地での収容者虐待問題捜査も含まれます。ガルソンはこの弁護士資格停止について控訴できません。つまり判事としてのキャリアは事実上終わるということです。マドリッドでガルソンの公判を傍聴してきたヒューマン・ライツ・ウォッチのリード・ブロディに話を聞きます。このケースは「司法権の独立と実に勇敢な判事に対する大攻撃だ」とブロディは言います。

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