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2011年12月8日(木)

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  • フィラデルフィアの検察は投獄されているジャーナリストで前ブラック・パンサー党のムミア・アブ=ジャマール被告に死刑を求刑しないと発表しました。何十年ものあいだ、アブ=ジャマール被告は、彼がフィラデルフィアの警察官・ダニエル・フォークナー殺害で有罪となったのは、裁判官と検察官の人種差別によるものであると主張してきました。2年前、米連邦第三巡回区控訴裁判所は、当時の陪審員が終身刑よりも死刑を選ぶよう促されていると誤解できる指示を受けたとして被告の死刑を退けた下級裁判官に、同意しました。その後米連邦最高裁は控訴裁判所に決定を再審議するよう求めました。4月に、決定の維持が決まり、検察は新たな陪審の前でのアブ=ジャマールへの求刑を改めてやり直すかどうかの決定を迫られました。フィラデルフィアの検察官・セス・ウィリアムズは7日、時間のかかる上訴をするよりは終身刑求刑を選ぶと語りました。これをうけて、ペンシルバニア州法に則り、アブ=ジャマールは執行猶予なしの終身刑を言い渡されることになります。

  • ムミア・アブ=ジャマール投獄30年に合わせて発表されたビデオ声明の中で、前南アフリカ大司教のデズモンド・ツツ師が、アブ=ジャマールを今すぐ自由にすることを求めました。「ムミアは何年もの間、検察や警察の職権乱用や司法の偏見に直面してきた」とツツ師は言います。「ムミアは死刑囚となるべきではなかったことが明らかとなった。彼を終身刑とする、つまり別の形の死刑宣告をするのでは正義が行われたことにならない。国際的な最低限の人権の標準に照らし合わせてみても、ムミアは釈放されるべきである」。

  • 米国のいくつかの有名環境団体は、オバマ政権が国連気候変動会議において交渉を妨害していると非難し、米国が身を引いて他の国に交渉を進進めさせるよう要求しています。9日、米国の首席気候変動問題担当官のトッド・スターンが初めて国連サミットで演説をしました。しかし檀上に立つと、ミドルベリー・カレッジの学生、アビガイル・ボラが会議の進行を妨害しました。「私は自分の将来が怖いのです」とボラはスターンに言いました。「2020年では遅すぎて待てない。私たちは今すぐ、公平で、大胆で、法的拘束力のある条約への道を必要としている。あなたは、今行動に映すという責任を担うべきだ」。デモクラシー・ナウ!の司会者・エイミー・グッドマンは後ほどスターンにボラのコメントや米国が気候変動会議の進行の大きな妨げになっているという批判について質問しました。

  • 国連気候変動会議は最終日まであと1日となりました。しかし京都議定書の延長やグリーン・気候ファンド(Green Climate Fund)の創設という主要な問題に関しては何の進展も見られないままです。世界は待つ余裕がないという差し迫った警告があるにも関わらず、米国は2020年以前に拘束力のある温室効果ガスの排出量削減を含む取決めを受け入れることを拒否しています。ボリビアの前国連大使で変動枠組み条約の前主席交渉担当者のパブロ・ソロンと南アフリカの気候活動家で、大学教授、作家のパトリック・ボンドに分析してもらいます。「要点は、富裕国の排出ガス削減の数字が引き上げられていないということです」とソロンは言います。「きわめて低いです。このような決定が原因で起きている大量虐殺や環境破壊を見て、黙ってはいられないでしょう」。米国は、気候変動への援助を撤回するぞと脅しながら、拘束力のある温室効果ガス排出量削減への要求を引っ込めるよう発展途上国を“ゆすっている”ともソロンは言います。次回の気候会議では、拘束力のある温室効果ガス排出量削減を拒否している米国などの主要な環境破壊国に対し制裁を科すことまでも考えなければならないとボンドは言います。

  • 4日デモクラシー・ナウ!は、ダーバンで開催されている、気候危機への市場のアプローチを提唱する、企業がスポンサーになっている世界気候サミットに出席しました。サミットの出席者で南アフリカの企業家・ジェイソン・ドリューは、国連は道を譲って、ビジネスや市場に地球温暖化が原因の問題を解決させるよう求めました。何故ビジネスがモルディブの人々を壊滅的な気候変動から守ることに興味があるのかと尋ねられると、「お客さんがそこに(モルディブ)住んでいるからです。ビジネスの世界なのです。資本主義で、私たちの商品を買ってもらわなければなりません。我々の知っている値段で彼らは、iPadやコカ・コーラを買います。もし買う人がそこに(モルディブ)いないのなら、市場もありません」とドリューは答えました。

  • 7日に気候変動否定派のグループが、京都議定書の延長や拘束力のある排出ガス削減へ同意することを支持することを拒否したオバマ政権のやり方を称賛しました。デモクラシー・ナウ!は、南アフリカのダーバンで開かれた第17回国連気候変動枠組み条約締約国会議で、ウェッブサイト、クライメート・ディーポ(Climate Depot) の責任者、マーク・モラノに話を聞きました。「オバマ政権は、ジョージ・ブッシュ大統領が8年間とったのと全く同じ原理と交渉態度を持っています」とモラノは言います。「オバマ大統領はブッシュ前大統領の遺産を受け継いでいます。懐疑論者たちも同じで、国連会議の進行をつぶし、覆すことをし続けたオバマ大統領に頭をさげます。オバマはこの国連気候変動枠組み条約の地球温暖化懐疑論者の偉大な友人です」。

  • ワンジラ・マアタイは故ケニアの環境活動家でノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マアタイの娘で、グリーン・ベルト運動(the Green Belt Movement)の国際局長です。ダーバンで開かれている締約国会議(COP17)で、ワンジラは「米国はしっかりするか、さもなければ辞めるか態度をはっきりさせてもらいたい。米国はリーダーシップをとるべきなのに、アフリカ諸国にとって死活問題となる事柄の邪魔をしている。自分たちのわがままな利益を超えて見てもらいたいのです。エチオピアやソマリアと近隣諸国の並みのひどい飢饉に苦しめば、助けに来てくれるのでしょうけれど。惨状は待つ価値がありません。今行動しましょう」とワンジラは言います。

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