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2011年12月5日(月)

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  • 今週のデモクラシー・ナウ!は気候変動対策についての重要な話し合いが2週目に突入した南アフリカのダーバンから放送します。温室効果ガス排出の制限を目標とし、法的拘束力を含めた運用細則が組み込まれた国際協定である京都議定書の今後など、第17回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP17)の重要議題は、いまだ合意に達していません。各国代表らは、気候変動の影響を最も受ける発展途上国への支援のための「緑の気候基金」をどのように組織するかも協議しています。まずは、サミット会議場内ではなく、3日に「気候正義」を要求して数千人がデモを行ったダーバンの街頭からの放送です。「私たちは『いいかげんにやっている暇はない』という確固たる、強くて簡潔なメッセージを気候変動サミットに出席している首脳陣と交渉人に伝えるためにここにいます。今が温暖化ガス排出量削減を真剣に約束し、義務を法的に課する時なんです。豊かで、環境汚染をしている国は、彼らの無為が地球を破壊することを理解すべきだ。そんなことは許せません」と著名なナイジェリア人環境保護活動家のニモ・バッセイは話します。

  • ここ数日、ダーバン市内の環境保護団体は、気候変動会議で公正な合意に達することを世界の首脳陣らに要求する活動を、数回にわたり行っていました。国連気候変動会議に出席する大企業や代表団が一堂に会する「持続可能な開発のための世界経済人会議」が開催されるダーバン市内のホテルに横断幕を掲げるグリーンピースの行動の裏側を、デモクラシー・ナウ!が取材しました。横断幕には「環境汚染者ではなく、人々の声を聞け」と書かれていました。「私たちの今回の目標は、各国政府が、ダーバンの気候変動会議に悪影響をもたらそうとしている一握りの悪徳企業から、いかに過度な影響を受けているかを強調することでした。彼らは気候を人質に取っているんです」とグリーンピース・アフリカ支部のマイケル・バイリーは語ります。

  • ダーバンで開催されているCOP17は、グリーンピース・インターナショナル事務局長のクミ・ナイドゥにとって、ひさしぶりの帰国の機会となりました。ナイドゥは14歳で反アパルトヘイト運動に参加し、アパルトヘイト政府下の非常事態法令に違反した容疑で逮捕された後、潜伏生活を余儀なくされました。1年近くの潜伏生活を経て、南アフリカから出国し、1990年のネルソン・マンデラの解放時に祖国へ帰還しました。ナイドゥに気候変動サミットについてと1980年代に行っていた反アパルトヘイト活動と現在行っている環境保護活動の関係について話を聞きました。「この会議内での熱意と緊急性の高さが、科学が示している私たちがやるべき事と合致していないことが問題です。(アフリカ大陸東部の)『アフリカの角』では干ばつ、ダルフール地域では紛争、アフリカ全大陸では女性の農民らが直面している惨状を私たちは目の当たりにしています。気候変動の影響はまさに今、命を奪っているのです。なので、こうした意味で、議題を進める切迫感がもっとないといけないのです」とナイドゥは話します。

  • 気候変動がアフリカに与えている影響とCOP17の最新情報の放送にあたり、英紙ガーディアンの環境エディターのジョン・ビダルに話を聞きます。ビダルはアフリカの中でも1、2の先進国のエジプトと南アフリカを訪れたばかりです。彼は旅の途中にアフリカで最も貧しい国のマラウィ、最も新しい国の南スーダン、そして最も飢餓問題が深刻なエチオピアを通過しました。彼はウガンダ、ケニア、そして南アフリカ沿岸部に住むアフリカ大陸で最も遠隔地に住む部族も訪ねました。これらの国々にとって、COP17の成果は重要です。「現実を見た恐ろしい旅でした。ほとんど科学的な調査は行われていないが、結果は目に見えている。気温は上昇し、多くの地域で生存していくことは不可能となり、貧しい人たちに多大な影響を与えるのです」とビダルは説明します。

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