弁護士ポール・ディキンソン「米国はイラク市民に正義を約束したがトランプによるブラックウォーター社員への恩赦がそれを奪った」

2020/12/29(Tue)
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【20/12/29/2】ブラックウォーター社の4人の元契約社員にトランプ大統領が恩赦を与えたことが、イラクと米国で市民の怒りに火をつけました。ニコラス・スラッテン、ポール・スロー、エバン・リバティ、ダスティン・ハードは、2007年に傭兵会社の契約社員がバグダッドのニソール広場で民間人に発砲した際14人のイラク市民を殺害したことで有罪判決を受けました。米国のイラク占領におけるもっとも最も悪名高い出来事の一つに対する捜査員と検察による数年にわたる真摯な取り組みを経て、この4人のブラックウォーター社の傭兵は2014年に有罪半判決を受けました。ブラックウォーター社による虐殺の被害者の何人かを代表した弁護士のポール・ディキンソンは、愛する者を失い、正義が行われると約束されたイラク市民にとって、トランプの恩赦は新たな侮辱であると言います。「私たちは被害者の一人一人に、海外で犯罪を犯した者の責任を問うと約束したのに、その約束を被害者からから奪ったのだ」と彼は言います。

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