富裕国がワクチンを買いだめ 貧しい国では2024年までパンデミックが収まらない可能性も

2020/12/17(Thu)
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【20/12/17/1】富裕国が、全国民に数回接種できるほどのコロナ・ワクチンを確保する一方、貧困国では国民の2割程度に接種する量しか確保できない可能性があると、保健専門家が警告しています。ロイター通信によれば、世界保健機関(WHO)の低中所得国へのCOVID-19ワクチン供給のためのグローバル・プランは、「非常に高い」失敗のリスクに直面しており、数十億人が2024年までワクチンの接種を受けられない可能性があります。コロナワクチンを世界各国に公平に分配するための仕組み「COVAX」等に190ヵ国が署名しているにも関わらず、「購入されたワクチンの約90パーセントは国が直接購入しており、そのほとんどは中高所得国です」と、デューク・グローバル・ヘルス・イノベーション・センターの初代所長で、世界のCOVID-19ワクチン購入を追跡している医師クリシュナ・ウダヤクマは言います。「多くの裏取引が行われています。つまり多くの国が両面作戦をとっているということです」

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