司法省でトランプの「トップ参謀」として活動したウイリアム・バーが司法長官を退任

2020/12/15(Tue)
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【20/12/15/1】ウィリアム・バーが米司法長官を辞任します。広範な不正選挙があったというトランプ大統領による根拠のない主張を十分に支持しなかったために大統領の怒りを買い、職を去ることになりました。今回袂を分かつことになったものの、バーはトランプの最も忠実な支持者の1人で、2020年の「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)抗議運動や反ファシズム運動に対する大統領による扇動的な発言のほとんどに同調、一方の極右過激派による脅威は問題ではないという態度までとっていました。6月のトランプの聖書を掲げた悪名高い写真撮影に際し、ホワイトハウス近くの聖ヨハネ聖公会教会に歩いていく道を開けるため、バーはホワイトハウス近くに集まった平和的な抗議者たちを殴打し催涙ガスを浴びせるよう警察に直接命令したと報じられています。アメリカ自由人権協会の全米法務部長のデビッド・コールは、最近関係が悪化したものの、バーは在任中トランプの「最も忠実な部下」だったと言います。バーは、「全くもってトランプの右腕で、独立した司法省を維持するよりもむしろ、トランプの命令通りにしていました」と、コールは言います。

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