トランプ大統領がブランドン・バーナードの死刑執行を予定、陪審員と元検察官は温情処置を要求

2020/12/9(Wed)
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【20/12/09/2】トランプ大統領は今年、これまでに8人の死刑を執行しています。過去17年間、中断していた連邦政府の死刑執行を再開させたもので、トランプは、大統領任期が終了するまでのこれから数週間で、さらに5人の刑執行を計画しています。12月10日は国際人権デーですが、連邦政府はこの日、黒人男性ブランドン・バーナードの刑を執行する予定です。ブランドンは18歳のとき、テキサス州で若い白人カップルを殺害した共犯者として有罪判決を受けました。強盗が殺人をひきおこしてしまったこの事件で、バーナードは、自分は「逃走用の車のドライバー」役で、ふたりのどちらも殺害していないと主張しています。道徳的な理由とともに、新たな証拠が明らかになったとして、陪審員をつとめた存命中の9人のうち5人が、判断を変え、死刑判決を補佐した元連邦検事補もブランドンの死刑執行を停止するよう求めています。「事件の陪審員をつとめた存命中の9人のうち5人が、この事件は温情の措置を適用してもらいたいと言っていることは、きわめてまれなことです」と、インターネットメディアのインターセプト(Intercept)で刑事裁判を担当し、ブランドンの事件を幅広く取材してきた記者のリリアナ・セグラは述べています。「ブランドン・バーナードの死刑判決の決め手となった証拠に、重大な疑問が投げかけられているのです」。

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