州選挙で米民主党が相次ぎ勝利 バージニア州議会は上下両院を獲得、トランプ支援のケンタッキー州知事は落選

2019/11/6(Wed)
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5日に行われた知事選や州議会選の開票結果が出ました。いくつかの重要な州で民主党が大きな勝利を収めています。バージニア州では、民主党が25年ぶりに上下両院で過半数を制覇しました。ケンタッキー州の知事選では、民主党の州司法長官アンディ・ベシアが、トランプの支援を受けた共和党の現職マット・ベビンを接戦で破りました。一方、ミシシッピ州の知事選では、共和党の副知事テート・リーブスが、民主党の州司法長官ジム・フッドを破りました。また全国各地で、候補者たちが新たな歴史を作りました。ペンシルバニア州スクラントンでは、ペイジ・コグネッティが、民主党の登録党員でありながら独立候補として出馬して、最初の女性市長に選出されました。彼女はまた、就任後出産する初の市長になります。12月が出産予定です。ガザラ・ハシュミは、リッチモンドの郊外地区で勝利し、バージニア州上院議員に選ばれた初のイスラム教徒女性となりました。そして、ダニカ・ロームは、バージニア州議会下院の第13地区選挙で反LGBTの共和党候補を破って再選を果たし、カミングアウトした初のトランスジェンダー議員として、2度目の歴史を作りました。5日の選挙では、いくつかの重要な州民投票も行われました。ニューヨーク市の有権者はランキング投票(ranked-choice voting)を承認しました。この投票方式を支持する人たちは、これにより、意思が選挙に十分に反映されない有権者および非白人の候補者に役立つと言います。ジャージーシティでは、有権者が短期レンタルに関する厳しい規制を承認して「エアビーアンドビー(Airbnb)」に大きな打撃を与えました。アリゾナ州ツーソンを聖域都市[滞在許可をもたない移民に対して寛容な政策をとる自治体]にしよう、との政策は、同地の有権者によって圧倒的敗北を喫しました。ネイション誌の政治記者であるジョン・ニコルズに話を聞きます。

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