アラバマ州、妊娠中絶の権利を認めた連邦最高裁判決を覆す「ステルス キャンペーン」の一環として、ほぼすべての中絶の禁じる法案を可決

2019/5/15(Wed)
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14日、アラバマ州議会議員たちは、米国内で最も厳しい人工妊娠中絶禁止法を可決して、事実上、中絶禁止に賛成する投票を行ない、憲法に基づいて中絶の権利を認めた連邦最高裁の「ロー対ウェイド」判決にまっこうから挑戦しました。アラバマ州下院で4月に、州上院では5月14日に可決されたこの法案は、すべての段階で中絶を禁止しています。中絶を行った医師は、最大99年間の禁固刑が科される可能性があります。強姦や近親相姦による妊娠も例外とせず、母親の生命に深刻なリスクが生じた場合だけが唯一の例外とされます。法案は現在、制定に向け、妊娠中絶反対派の共和党知事ケイ・アイヴィーに届けられる途上ですが、知事は署名するだろうというのがおおかたの予想です。反対派は、立法化されたら、法廷で異議を唱えると言っていますが、まさにそれが、問題点です。この法案の立法化を背後で企画している人々は、それを使って、合衆国憲法に基づいて中絶の権利を認めたロー対ウェイド判決に戦いを挑みたいのです。報道サイト「リワイア・ニュース」(Rewire.News)のジェシカ・メイソン・ピークロと「シスターソング」(性と生殖に関するリプロダクティブ・ジャスティスを求める共同体)のモニカ・シンプソンとに話を聞きます。

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