現代のリンチ? 2014年ノースカロライナの絞首と人種テロの遺産に迫る『いつでも狩猟期』

2019/2/1(Fri)
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2月に黒人史月間が始まったのに合わせ、米国の過去と現在のリンチについて詳細に分析する、心をかき乱すような新作ドキュメンタリー映画Always in Season(『いつでも狩猟期』)を取り上げます。映画では「平等な正義のイニシアチブ」(Equal Justice Initiative)の創設者ブライアン・スティーブンソンにインタビューしています。この団体は、米国でリンチされた4000人以上のアフリカ系アメリカ人を追悼する、モントゴメリー市の「平和と正義の国民記念碑」を建立しました。当時17歳のアフリカ系アメリカ人の高校生レノン・レイシーの事件にも迫ります。彼は2014年8月29日、ノースカロライナ州のブラデンボロにある白い大きなトレーラーハウスの木製ブランコに取り付けられた2本のベルトから吊り下げられているところを発見されました。死んだ時、彼は年上の白人女性とデートしていました。地方当局は即座に彼の死を自殺と断定しましたが、彼の家族と地元の市民権活動家は、当局がリンチ事件を隠しているのではないかと懸念していました。レイシーの母親のクラウディア・レイシーと、このドキュメンタリーの監督ジャクリーン・オリーブに話を聞きます。

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