連邦議会 ファーストステップ法を刑事司法の勝利として絶賛 しかし専門家は法案が誤った期待を生むと語る

2018/12/21(Fri)
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重要な刑事司法改革法案が20日、下院の圧倒的多数で可決され、法律化される見通しとなりました。今週前半に賛成87票、反対12票で上院を通過したファーストステップ法は、3度目の違反に終身刑を義務付け、暴力を伴わない薬物使用でも情状酌量の余地なく量刑を義務づけるなどの厳罰主義を撤回し、連邦の囚人たちに下された判決を軽減することとなります。法制化には大統領の署名が必要ですが、トランプ大統領は署名すると確約しています。しかし、ファーストステップ法が適用されるのは連邦刑務所の受刑者のみであり、200万人以上に達する全米の受刑者のうち10%にも満たない数です。本法案には、米国自由人権協会から保守派の富豪コーク兄弟まで政治的立場を超えて幅広い賛同が集まりました。しかし本法案は明白に移民を除外しており、また150以上の黒人主導団体が組織する「黒人の命のための運動」(Movement for Black Lives)なども、黒人受刑者を家に帰すという「うその約束」で不当な利益を得る行為を助長すると批判してきました。#cut50の共同設立者で代表のバン・ジョーンズに話をききます。#cut50(#50%削減)は今後10年で米国の収監者数を半分にしようとする超党派の全国イニシアティブです。そして#cut50の共同創立者で国内責任者である人権派弁護士のジェシカ・ジャクソン・サローンとも話します。

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