フェイスブックが共和党系の会社を使って批判者を攻撃し偽情報を拡散した手口をニューヨークタイムズ紙が調査報道 

2018/11/16(Fri)
記事番号: 
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「遅らせろ、否定しろ、話をそらせ」──これは、フェイスブックに関するニューヨークタイムズ紙の最新爆弾報道の見出しです。最高経営責任者マーク・ザッカーバーグと最高執行執行者シェリル・サンドバーグを含むフェイスブック社の経営陣が、ロシアの偽情報作戦がソーシャルメディア・ネットワーク上で展開されていることに気づいており、フェイスブックの評判が落ちないように、強力なロビー活動を展開して批判者を攻撃し偽情報を流すなど一連の異常な秘密行動を取ったことを明らかにしています。フェイスブック社が、共和党系の敵陣営調査会社ディファイナーズ・パブリック・アフェアーズ(Definers Public Affairs)を雇い、フェイスブック批判者の信用を失墜させるため、リベラル派に寄付する億万長者ジョージ・ソロスとの関係づけたと報道しています。また、ユダヤ系圧力団体「名誉棄損防止同盟」(Anti-Defamation League)に働きかけて、フェイスブック社に対する批判を反ユダヤと決めつけて批判させたとも報じられています。この調査報道を受けて、フェイスブック社はディファイナーズ社との関係を絶つと発表しています。ディファイナーズ社に攻撃された組織の一つ「カラー・オブ・チェンジ」(Color of Change)の代表ラシャド・ロビンソンに詳しく聞きます。もう一人のゲストは、Antisocial Media: How Facebook Disconnects Us and Undermines Democracy(『反社会的メディア~フェイスブックが我々を分断し民主主義を崩壊させる』)の著者のシバ・バイディアナサンです。彼は、バージニア大学のメディア学教授で、メディア・市民権センターの所長を務めています。彼が『スレート』誌(Slate)へ寄せた最近の記事は、「フェイスブックは今や普通の安っぽい会社」(Facebook Is a Normal Sleazy Company Now)と題されています。

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