2016年の選挙での投票のため5年以上の実刑に直面するテキサスのアフリカ系の母クリスタル・メイソン

2018/8/29(Wed)
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違法投票を行ったとして5年の刑期を言い渡されている、テキサス州の女性の衝撃的な事件を紹介します。刑期はさらに延びる恐れもあります。クリスタル・メイソンは、2016年の大統領選挙で、過去に脱税で有罪判決を受けていて、投票権がなかったにもかかわらず、暫定投票[訳注:選挙人登録名簿に名前が見つからなく、投票所では確認できない場合でも、暫定的に投票ができ、後日、選挙管理委員会で調査した後、有資格であると認められた場合は票がカウントされる制度。米国の十数州がこの制度を採用している]を行いました。3月に彼女は違法投票で有罪判決を受けました。彼女は、犯罪歴によりテキサス州では投票が許されないことを知らなかったと言います。支持者たちは、彼女への判決が人種的偏見に基づいていると主張し、アイオワ 州の白人 女性テリー・リン・ロートの事件を指摘します。ロートはトランプ大統領に投票しようとして、2度、同じ罪状で有罪判決を受けましたが、課された刑は2年間の保護観察/執行猶予と750ドルの罰金でした。クリスタル・メイソンと、彼女の弁護士、キム・コールに話を聞きます。メイソンは31日、テキサス州フォートワースで連邦裁判所の法廷審問を受けますが、言い分が受け入れられなければ収監されます。合わせて、重罪犯で有罪判決を受けた人たちの投票権を制限する政策により600万人以上の人々が選挙から排除していることについて「判決プロジェクト」(The Sentencing Project)の常任理事であるマーク・マウアーにも話を聞きます。

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