フランシスコ教皇 カトリック聖職者による性的虐待事件について許しを求める一方で 「知っていたが行動しなかった」との公開書簡に直面

2018/8/27(Mon)
記事番号: 
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フランシスコ教皇はローマ教皇として39年ぶりにアイルランドを訪れ、聖職者による児童虐待への対処を怠った教会当局の誤りを認めました。しかし26日にはバチカンの元高官が7000語に及ぶ文書を発表、教皇は衝撃的な告発に直面しています。バチカン元高官によると、フランシスコ教皇はセオドア・マカリック枢機卿による性的虐待疑惑が公になるずっと前からそれを知っており、同枢機卿への処罰を怠ったとして教皇の辞任を求めました。マカリックには、司祭になるために研修中の男性複数に性的関係を迫ったほか、十代の侍者(ミサで司祭に付き添う者)に対する虐待疑惑がかけられています。フランシスコ教皇はコメントを拒否しています。アイルランドの首都ダブリンから、子供時代にウィスコンシン州の司祭に性的暴行を受けたピーター・アイズリーに話を聞きます。アイズリーは「司祭による暴行の被害者ネットワーク」(Survivors Network of those Abused by Priests)の創設メンバーです。元司祭で、聖職者による性的虐待の被害者への公正と共感を長年にわたって支援してきたトーマス・ドイルにも話を聞きます。二人はいずれも、聖職者による虐待の撲滅を求める団体「Ending Clergy Abuse」のメンバーです。

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