ナオミ・クライン:トランプの同意を得るために欧州はパリ協定を骨抜きにするかもしれない

2017/9/18(Mon)
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ドナルド・トランプ大統領は19日、国連総会で演説する予定です。今年の総会では気候変動が最重要議題の一つと考えられています。世界のリーダーたちが一堂に会する中、新たな大型ハリケーン「マリア」がカリブ海地域で勢力を拡大し、「イルマ」と似た進路をとりつつあります。現在の予測によると、マリアは早ければ20日にも、5段階で上から2番目に強い「カテゴリー4」の勢力でプエルトリコを襲うとみられています。イルマによって壊滅的な被害を受けた米領バージン諸島もマリアの進路に位置しています。一方、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は先週末、トランプ政権がパリ協定への残留を検討していると報じました。トランプ大統領は数カ月前にはパリ協定からの離脱を誓約していました。ホワイトハウスはこの記事の内容を否定しています。レックス・ティラーソン国務長官は17日、トランプのパリ協定残留を示唆しましたが、H・R・マクマスター国家安全保障担当補佐官は同日FOXニュースに出演し、これとは違うメッセージを送っています。ベストセラー作家で調査報道サイト「インターセプト」の上級記者のナオミ・クラインに話を聞きます。最新刊は、No Is Not Enough: Resisting Trump's Shock Politics and Winning the World We Need(『ノーでは足りない:トランプのショック政治に抵抗し我々に必要な世界を勝ち取る』)です。

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