世界で最も迫害されているロヒンギャ族 ビルマ政府軍は彼らを大量虐殺しているのか?

2017/9/7(Thu)
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アントニオ・グテーレス国連事務総長は、ビルマ(現ミャンマー)軍のイスラム系ロヒンギャ族に対する軍事活動が、民族浄化レベルに達する瀬戸際にあると警告しました。長期に渡り迫害されてきたビルマの少数民族であるロヒンギャ族への暴力は引き続き行われており、国連によれば軍事作戦が開始されてから12日間で、およそ15万人のロヒンギャ族が、仏教徒が多数を占めるビルマから隣国のバングラデシュに避難したということです。今週は更に毎日1万5000人が脱出すると見られています。擁護者によれば、最近でも女性や子どもを含む約800人ものロヒンギャ市民が殺害されたということです。「英国のビルマ・ロヒンギャ協会」(Burmese Rohingya Organisation in the U.K.)のトゥン・キン会長に話を聞きます。キン会長はブルマのアラカン州で生まれ育ちました。1982年ビルマで新たな国籍法が制定されたため、キン会長を含むロヒンギャ族100万人は事実上、無国籍となりました。ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア地区部で、フェローとしてビルマを担当するリチャード・ウィアにも話を聞きます。

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